SECOQC
読み方:エスイーシーオーキューシー
SECOQCとは、ヨーロッパ連合(EU)が推進している、量子暗号によるセキュアな通信システムの構築を目指すプロジェクトのことである。2004年4月にスタートした。
SECOQCが開発を進めている量子暗号とは、電気や光を構成している最小単位としての量子の状態変化を利用し、暗号化を行うものである。量子が観測される(盗聴が試みられる)と量子状態が変化するため、盗聴を確実に回避し、また盗聴の形跡を検出することができるとされている。
SECOQCの主な目的は、エシュロン(ECHELON)をはじめとする大規模な諜報機関がヨーロッパ圏で通信の盗聴行為を行うことを阻止することにある。ヨーロッパ連合はSECOQCプロジェクトの開始から4年間で1100万ユーロの予算を当て、プロジェクトの進展を図っている。
参照リンク
SECOQC homa page - (英文)
SECOQC
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/24 09:14 UTC 版)
詳細は「en:Secure Communication based on Quantum Cryptography」を参照 量子鍵配送により守られた世界で最初のコンピュータネットワークは2008年10月にウィーンで行われた科学会議で実施された。このプロジェクトはSECOQC(Secure Communication Based on Quantum Cryptography)と呼ばれ、EUが出資している。200 kmの標準的な光ファイバーケーブルでウィーンから西に69 km離れたザンクト・ペルテンの街を結ぶ六ヶ所を繋いでネットワークを形成した。
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