PMA-2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/25 06:28 UTC 版)

PMA-2地雷とはユーゴスラヴィア製の爆風型対人地雷である。しばしば「Pašteta」とも称されるが、その理由は外見がパテを詰めた缶詰に似るためである。この地雷は濃い緑のプラスチックで作られ、独特な6方向に突き出た花弁様のプランジャーを取り付けている。
概観
この地雷は、6方向に突き出たプランジャーが下方に移動するのを防ぐピンを除去することで作動可能状態になる。安全ピンを除去したのち、被害者の足によってプランジャーに十分な圧力が加わると、これは主信管のボディへと押し下げられて行き、摩擦に鋭敏な火工品を発火させる。火工品は発火すると雷管に火をつけ、小さなRDXのブースター塊に着火し、主炸薬であるTNTを爆発させる。
ふつうPMA-2地雷は埋設されるが、星状のプランジャー部分のみは地上に突きだされる。しかしこの地雷はほかの種類のように完全に覆い隠されていないとはいえ、よく生い茂った下ばえや落ち葉の散らばる場所では探知が非常に困難である。
目視で探されたり、地雷除去の工程を邪魔するため、この地雷は他の方法でも据え付けられる。例えば、ときおりPMA-2地雷は完全にさかさまに据えられ、地上レベルから1cm程度しか基部が見えないよう設置される。また代わりに、これらの地雷は地面に対して傾けて埋め込まれる。このやり方では地雷が完全に埋め込まれており、星状のプランジャーは地雷除去作業者の除去用のプローブに向かい合う事となる。地雷原ではPMA-2地雷が以上3種類の方法のいくつか、または全てを使って埋め込まれている。
この地雷は、爆風による急激な加圧で地雷を起爆させるという、従来的な爆発を用いた地雷処理法に対応できる。加えてPMA-2は非金属性地雷である。金属の内容物は信管内にごく少量のアルミニウムが用いられるに留まる。
PMA-2地雷の作る爆風は致死的なものではないとはいえ、普通は被害者の足を破壊し、いくつかの形で歩行に恒常的な障害を負わせる。
PMA-2地雷の投入例はアルバニア、アンゴラ、ボスニア、カンボジア、クロアチア、セルビア、ジンバブエ、ナミビアで見られる。
諸元
関連項目
参考文献
- ^ “OrData - Data Details”. 14 February 2012時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年1月7日閲覧。
PMA-2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/05 22:08 UTC 版)
スペースシャトルがISSにドッキングする時に使用される。機能的にはPMA-3と同様だが、おもにこちらが使用された。PMA-2はユニティ前方のハッチに取り付けられて打ち上げられ、2001年2月の STS-98 でデスティニーを運んだ時に、ユニティから一時的に取り外されてZ1トラスに仮置きされ、ディスティニーをユニティへ取り付け後、ディスティニーの前方ハッチに移設された(このユニティからの PMA-2 の取り外しというミッションは、ISS で初の「共通結合機構 (CBM) で結合された構成要素の切り離し」ミッションであった)。 2007年10月の STS-120 でハーモニーが ISS に運搬された際、ディスカバリーは前述の通りデスティニーに設置されている PMA-2 にドッキングしカナダアーム2でディスカバリーの貨物室から ハーモニーを取り出し、ユニティの左舷ハッチにハーモニーを一時的に設置。ディスカバリーがISSから分離した後に カナダアーム2 で PMA-2 を ハーモニー の前方ハッチに移設後(PMA-2 を取り付けたまま)ハーモニーを最終的な取り付け位置である デスティニー の前方ハッチに取り付けた。 PMA-1 と PMA-2 は、どちらもロシア製の自動ドッキングシステム(アンドロジナスドッキング機構)を使用しており、シャトルがドッキングすることができる。シャトルが ISS へドッキングする時は、秒速約3cmの相対速度で接近。PMA-2に接触すると、自動的に掛け金がかかりドッキング、動きが止まった所でシャトルの宇宙飛行士がドッキングリングを引き込み、双方を確実に結合させる。
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