型割り線
射出成形、型鍛造などの金型の固定型と、可動方を開いて取り出された成形品の表面には、金型の分割面のあとが線となって残っている。一般にこの固定型と、可動型の分割間をパーティングライン(型割り線) という。パーティングラインは成形品の形状、寸法および離型性などを考慮して決定されるが、品質上、パリ、すれ、かじり、ぐいちなどの不具合点にも留意し、設計がなされる。とくに射出成形品は表面品質に大きく影響するので、製品設計段階から考慮する必要がある。
見切り線
ボンネット、ドア、トランク、フィラーリッド、バンパー、ランプ類などの、周辺部品の境界線のこと。開閉するものは通常4~5mmの隙がある。ふた物が開閉するとき、周囲のボディ側と干渉しないで、できるだけ隙を最小化するのがよい。隙が小さくて均一、平行かつデザインされた曲面にぴったり沿ったものは、高級感を醸し出す。隙が小さいと空気抵抗や風切り音の低減にも少し役立つ。バンパーとスカートを一体化して、見切り線をなくすることもいいことである。見切り線をよくみせるには、プレス成形Rを限りなくゼロに近づけることであり、そのためには高いプレス技術が必要。美しい見切り線は生産技術力のバロメーターである。
パーティングライン
パーティングラインとは、鋳造や射出成型などによって製作されたものに発生する出っ張り。
概要
鋳造や射出成型は、オス・メスふたつの金型を合わせたところに溶けた材料を流し込む成型方法である。そのため、金型の精度などをはじめとする制作時の条件によっては、オス型とメス型の合わせ目にズレが出来てしまい、結果として本来意図しない出っ張りがラインとなって現れてしまう。これがパーティングラインである。
通常、例えば自動車のプラモデルであればプレスラインやパネル同士のつなぎ目と言ったような比較的目立たないところにパーティングラインが来るように設計されているが、場合によってはバンパーなど非常に目立つ部位に出来てしまうケース、あるいは大きすぎるパーティングラインが原因で切削加工が必要になることもある。古い世代のプラモデルでは金型の精度(工作精度の他に、金型自体の劣化も考えられる)の問題もあり、切削加工だけでは対処しきれず修正にパテが必要になるほどにまで大きくなる場合も見られる。
脚注
関連用語
「Parting line」の例文・使い方・用例・文例
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