型鍛造
鍛造機械に型彫りされた上下1組の金型を取り付け、この型内に素材を入れて圧縮加工する方法。同一形状の製品を多数製造する場合に採用され、寸法精度が高く、かつ複雑なものまで、成形加工を迅速に行うことのできる方法である。しかし、型の製作に手間や経費がかかるので、製品個数の多い場合のみ引き合う方法である。自動車部品のコンロッド、クランクシャフト、ナックルなどはこの方法でつくられる。型鍛造では、複雑な形状に成形するために、型内での材料の流れをよくし、材料の歩留まりをよくするため、前もって荒地をつくる必要がある。これには、自由鍛造によってつくる場合と、1組の型で荒地から仕上げ鍛造まで行う場合がある。前者の場合、一度冷却して再加熱になるので12焼(ツーヒート)鍛造」といい、その型を「単式型」という。後者の場合は1回の加熱で行われるので、「1焼(ワンヒート)鍛造」といい、その型を「複式型」という。
参照 二焼き鍛造「型鍛造」の例文・使い方・用例・文例
- 型鍛造という鍛造法
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