pandemonium
「pandemonium」の意味・「pandemonium」とは
「pandemonium」は、大混乱や大騒ぎを表す英語の単語である。元々はミルトンの叙事詩「失楽園」に登場する、地獄の首都を指す名前であった。しかし、現代英語では、秩序が崩壊し、混沌とした状況を指す言葉として一般的に使われる。「pandemonium」の発音・読み方
「pandemonium」の発音は、IPA表記では/pændɪˈmoʊniəm/である。IPAのカタカナ読みでは「パンディモウニアム」となる。日本人が発音するカタカナ英語では「パンデモニウム」が近い。「pandemonium」の定義を英語で解説
「pandemonium」は、"A place or scene of riotous uproar or utter chaos."と定義される。直訳すると、「騒々しい騒ぎや全くの混乱の場所や場面」となる。「pandemonium」の類語
「pandemonium」の類語としては、「chaos」、「turmoil」、「bedlam」などがある。これらの単語も同様に、秩序が乱れている状況を表す。「pandemonium」に関連する用語・表現
「pandemonium」に関連する用語としては、「uproar」、「riot」、「ruckus」などがある。これらの単語は、騒動や混乱を引き起こす行為やその結果を表す。「pandemonium」の例文
以下に「pandemonium」を使用した例文を10個提示する。 1. The sudden blackout caused pandemonium in the city.(突然の停電が都市で大混乱を引き起こした。)2. When the fire alarm rang, it was pandemonium.(火災報知器が鳴ったとき、それは大混乱であった。)
3. The announcement of the pop star's surprise concert created pandemonium among her fans.(ポップスターのサプライズコンサートの発表は、彼女のファンの間で大騒ぎを引き起こした。)
4. The streets were in pandemonium after the unexpected victory of the home team.(ホームチームの予想外の勝利の後、街は大混乱になった。)
5. The shopping mall was a pandemonium during the holiday sale.(休日のセール中、ショッピングモールは大混乱であった。)
6. The classroom turned into a pandemonium when the teacher stepped out.(先生が出て行ったとき、教室は大混乱になった。)
7. The pandemonium broke out when the earthquake hit.(地震が発生したとき、大混乱が起こった。)
8. The pandemonium at the music festival was overwhelming.(音楽祭の大混乱は圧倒的だった。)
9. The pandemonium in the stock market was caused by the sudden drop in prices.(株価の急落が証券市場の大混乱を引き起こした。)
10. The pandemonium in the city was caused by the unexpected news.(予期せぬニュースが都市の大混乱を引き起こした。)
伏魔殿
(Pandemonium から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/20 14:31 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動伏魔殿(ふくまでん)とは、中国の伝奇小説『水滸伝』に登場する建物、または英国の叙情詩『失楽園』に登場する都市の名前。悪魔がひそむ殿堂の意。また転じて陰謀や悪事などが絶えずたくらまれる場所を指す。
水滸伝
中国の伝奇小説『水滸伝』(施、15世紀頃)に登場する、魔王が封印された建物[1]。
道教(天師道)の本山である竜虎山に大上清宮、三清殿、九天殿、紫微殿、北極殿などと共に建立されていた。唐の時代に道士・洞玄国師が竜虎山の地下に魔王を封じ込め、そこに伏魔殿が建てられた。周囲を赤い土塀で囲まれ、軒先には金文字で「伏魔之殿」と書かれた看板が掲げられていた。正面の扉には護符が何枚も張られ、銅で固められた錠前が付いていた。社殿の中には神代文字が彫られた高さ2メートルほどの石碑があり、背面には普通の文字で「遇洪而開」と記されていた。石碑の地中約1メートルには、3メートル四方もの巨大な一枚岩があり、その下は底なしの深い穴となっている。この穴の中に魔王が封じ込められていた。代々の天師により、決して開けてはならない場所として厳重に守られていたが、北宋時代に竜虎山を訪れた官僚洪進によって封印が暴かれ、魔王が世に放たれた。[2]伏魔殿という建物は江西省貴渓市の大上清宮内に実際に存在するが、現在の建物は2000年に再建されたものである。[3]
失楽園
英国の叙情詩『失楽園』(ミルトン、1667~1688年)に登場する、地獄の首都パンデモニウム(en:Pandemonium、ギリシア語: πανδαιμόνιον)の訳語[1]。万魔殿とも訳出される。
派生的な意味
2001年(平成13年)5月11日、人事問題などで外務省と対立していた、当時の外務大臣田中眞紀子は、外務省内で何が行われているか分からないという意味で「外務省側は大変な、余り言葉がよろしくないが、伏魔殿のようなところ」と記者会見で発言し、話題となった。
2016年(平成28年)9月15日、東京都の豊洲市場問題について、取材に応じた元東京都知事の石原慎太郎は「東京都は伏魔殿だね」と発言した。
関連項目
脚注
- ^ 加納喜光、2001年『三字熟語 語源小辞典』講談社、2001年10月、ISBN 978-4062109611。
- ^ 施耐庵著、駒田信二訳、1962年『水滸伝』平凡社
- ^ 鷹潭市人民政府 上清宮
参考文献
- 施耐庵、15世紀頃『水滸伝』wikisource:zh:水滸傳
- ジョン・マーティン、1825年頃『パンデモニウム』ファイル:Pandemonium.jpg
- ジョン・ミルトン、1667~1688年『失楽園』wikisource:en:Paradise Lost
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