OpCodes.Unbox_Any フィールド

.NET Framework クラス ライブラリ リファレンス

OpCodes.Unbox_Any フィールド

メモ : このフィールドは、.NET Framework version 2.0 で新しく追加されたものです。

命令で指定された型のボックス化変換された形式を、ボックス化が解除された形式に変換します。

名前空間: System.Reflection.Emit
アセンブリ: mscorlib (mscorlib.dll 内)
構文

Visual Basic (宣言)

Public Shared ReadOnly Unbox_Any
 As OpCode

Visual Basic (使用法)

Dim value As OpCode

value = OpCodes.Unbox_Any

C#

public static readonly OpCode Unbox_Any

C++

public:
static initonly OpCode Unbox_Any

J#

public static final OpCode Unbox_Any

JScript

public static final var
 Unbox_Any : OpCode

解説

命令の 16 進数の形式、MSIL (Microsoft Intermediate Language) アセンブリ形式、および簡単な説明の一覧を次の表に示します。

形式	アセンブリ形式	説明
A5 < T >	unbox.any typeTok	obj からデータ (ボックス化変換後の形式) を抽出します。

スタックの遷移動作を順番に示すと、次のようになります。

1. オブジェクト参照 obj がスタックにプッシュされます。

2. オブジェクト参照がスタックからポップされ、ボックス化が解除されて命令で指定された型になります。

3. 結果として得られたオブジェクト参照または値型がスタックにプッシュされます。

値型のボックス化された形式に適用した場合、unbox.any 命令は obj (O 型) に格納された値を抽出します。したがって、ldobj が後に続く unbox に相当します。

参照型に適用した場合、unbox.any 命令は castclasstypeTok と同じ効果があります。

オペランド typeTok がジェネリック型パラメータの場合、実行時の動作はそのジェネリック型パラメータに指定された型によって決定されます。

obj がボックス化された型ではない場合は、InvalidCastException がスローされます。

obj が null 参照の場合は、NullReferenceException がスローされます。

unbox.any オペコードを使用できる Emit メソッド オーバーロードを次に示します。

• ILGenerator.Emit(OpCode, Type)

プラットフォーム

Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows Millennium Edition, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition

開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。

バージョン情報

.NET Framework
サポート対象 : 2.0

参照

関連項目
OpCodes クラス
OpCodes メンバ
System.Reflection.Emit 名前空間