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ニック・シンパー

(Nick Simper から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/01 06:54 UTC 版)

ニック・シンパー
Nasty Habits在籍時のオフショット (2015年10月)
基本情報
出生名 Nicholas John Simper
生誕 (1945-11-03) 1945年11月3日(78歳)
出身地 イングランド
ミドルセックス州 サウスオール・ノーウッド
ジャンル ハードロック
ヘヴィメタル
プログレッシブ・ロック
職業 ロックミュージシャンベーシスト
担当楽器 ベース
活動期間 1957年 - 現在
共同作業者 ジョニー・キッド&ザ・パイレーツ
ディープ・パープル
ウォーホース
ニック・シンパーズ・ダイナマイト
ニック・シンパーズ・ファンダンゴ
クォーターマスII
ザ・グッド・オールド・ボーイズ
ナスティー・ハビッツ
ほか
公式サイト 公式ウェブサイト

ニック・シンパーNick Simper, 1945年11月3日 - )はイングランド出身のロックミュージシャンベーシストディープ・パープルのオリジナル・メンバー。

経歴

生い立ち

ミドルセックス州サウスオールのノーウッドで生まれる。本名ニコラス・ジョン・シンパー。

幼年時代からギターを弾き始め、やがてベース・ギターに持ち替えた。

黎明期

1959年に加入したザ・レネゲイズ[注釈 1]を皮切りに[1]、デルタ・ファイヴ、サム・アザー・ガイズ、バディ・ブリトン&リージェンツ(The Regents)など数々のバンドを経験し、セッション活動を行なった。スクリーミング・ロード・サッチ・アンド・ザ・サヴェイジズに在籍していたリッチー・ブラックモアと知り合う。

1966年にはメンバーを一新したジョニー・キッド&ザ・パイレーツに加入したが、10月7日、キッドとともに交通事故に遭遇。彼は軽傷だったがキッドは死亡した[2]1967年までの短期間ザ・パイレーツを再興するが、すぐにヴォーカル・グループのザ・フラワー・ポット・メン英語版のバック・バンドに参加し、ジョン・ロードと出会う[3]

ディープ・パープル

1968年、ロードとブラックモアが新たに結成したラウンドアバウトに加入。ラウンドアバウトは同年4月にディープ・パープルと改名して[4]、3作のアルバムを発表して「ハッシュ英語版」と「ケンタッキー・ウーマン英語版」のヒット曲を放った。

1969年4月初めから5月末まで行なわれた2度目のアメリカ・ツアーの途中、ロードとブラックモアはハード・ロックを指向してシンパーとボーカリストのロッド・エヴァンスを辞めさせることを決意[5]。シンパーとエヴァンスは、6月にイギリス各地で行なわれたコンサート[5]を経て、7月4日のカーディフ公演を最後に[6]ディープ・パープルを去った[7]自分に対する処遇に不満を持ったシンパーは訴訟を起こして、約10,000ポンドの賠償金を得た代わりに、将来のアルバムの印税を取得する権利を放棄した[要出典]

その後

1970年ウォーホース英語版(Warhorse)[注釈 2][8]1979年にニック・シンパーズ・ファンダンゴ(Nick Simper's Fandango)[9]を結成し、それぞれスタジオ・アルバムを2作発表した。

1971年4月、ロンドンのCountry Clubでロード・サッチのライブ活動に参加[10][注釈 3]。1972年にサッチがロード・サッチ・アンド・ヘヴィ・フレンズ名義で発表したライブ・アルバム『ハンズ・オブ・ジャック・ザ・リッパー』[11]に参加[注釈 3]

1997年には、元クォーターマスミック・アンダーウッド英語版が結成したクォーターマスIIに、元レインボードン・エイリーらとともに参加した。

2000年代にはザ・グッド・オールド・ボーイズ(The Good Old Boys)[12]に参加したり、オーストリアのナスティー・ハビッツ(Nasty Habits)[13]と共演するなど、精力的に活動した。

ナスティー・ハビッツ - オーストリア公演 (2015年)

2016年、ディープ・パープルが『ロックの殿堂』入りを果たしたが、シンパーは受賞者に選ばれなかった[注釈 4][14]

ディスコグラフィ

ディープ・パープル

オリジナル・アルバム
ライヴ・アルバム
編集アルバム

シンパーが在籍した第1期の音源のみを編集したアルバムを記す。

シングル
  • ハッシュ英語版」(1968年)[15]
  • ケンタッキー・ウーマン英語版」(1968年)[16]
  • リヴァー・ディープ・マウンテン・ハイ英語版」(1968年)[17]
  • 「エマレッタ」- Emmaretta (1969年)[18]

ウォーホース

オリジナル・アルバム
  • ウォーホース英語版』 - Warhorse (1970年)
  • レッド・シー英語版』 - Red Sea (1972年)
編集アルバム
  • Best of Warhorse (1986年)[19]
  • Outbreak of Hostilities (1991年)[20]

ニック・シンパーズ・ファンダンゴ

  • Slipstreaming (1979年)[21]
  • Future Times (1980年)[22]

クォーターマスII

  • Long Road (1997年)[23]

ザ・グッド・オールド・ボーイズ

  • Live At The Deep Purple Convention (2009年)[24]

ナスティー・ハビッツ

以下、ニック・シンパー・アンド・ナスティー・ハビッツ名義。

  • The Deep Purple MKI Songbook (2010年)[25]
  • Live at Szene, Vienna (2012年)[26]
  • De La Frog Conspiracy (2015年)[27]

Blaggards & Cowboys

参加アルバム

  • Hands of Jack the Ripper (1972年)[11]

脚注

注釈

  1. ^ ギタリストとして在籍した。12x4 マーシャル・キャビネットの最も初期の使用者の一人とされる。
  2. ^ 1974年に解散。
  3. ^ a b ブラックモアも参加した。
  4. ^ 第1期から第3期までの総勢9名のメンバーのうち、シンパーを除いた8名が受賞者に選ばれた。
  5. ^ 2枚組CDで、ディスク1がシンパーが在籍した第1期の音源を収録。

出典

  1. ^ Popoff (2016), p. 16.
  2. ^ Popoff (2016), p. 27.
  3. ^ Popoff (2016), p. 30.
  4. ^ Popoff (2016), p. 36.
  5. ^ a b Popoff (2016), p. 53.
  6. ^ Popoff (2016), p. 56.
  7. ^ DEEP PURPLEプロフィール - ビクターエンターテインメント
  8. ^ Popoff (2016), pp. 71, 112, 167.
  9. ^ Discogs”. 2023年12月21日閲覧。
  10. ^ Popoff (2016), p. 87.
  11. ^ a b Discogs”. 2024年1月10日閲覧。
  12. ^ Discogs”. 2023年12月21日閲覧。
  13. ^ Discogs”. 2023年12月21日閲覧。
  14. ^ D.カヴァデールとG.ヒューズ、殿堂入りセレモニーに出席 - BARKS
  15. ^ Discogs”. 2023年12月19日閲覧。
  16. ^ Discogs”. 2023年12月19日閲覧。
  17. ^ Discogs”. 2023年12月19日閲覧。
  18. ^ Discogs”. 2023年12月19日閲覧。
  19. ^ Discogs”. 2023年12月23日閲覧。
  20. ^ Discogs”. 2023年12月23日閲覧。
  21. ^ Discogs”. 2023年12月21日閲覧。
  22. ^ Discogs”. 2023年12月21日閲覧。
  23. ^ Discogs”. 2023年12月21日閲覧。
  24. ^ Discogs”. 2023年12月23日閲覧。
  25. ^ Discogs”. 2023年12月21日閲覧。
  26. ^ Discogs”. 2023年12月21日閲覧。
  27. ^ Discogs”. 2023年12月21日閲覧。
  28. ^ Discogs”. 2023年12月21日閲覧。
  29. ^ Discogs”. 2023年12月21日閲覧。

引用文献

  • Popoff, Martin (2016). The Deep Purple Family Year By Year Volume One (to 1979). Bedford, England: Wymer Publishing. ISBN 978-1-908724-42-7 

外部リンク

公式ウェブサイト


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