MgB2
二ホウ化マグネシウム
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二ホウ化マグネシウム(にホウかマグネシウム、magnesium diboride、MgB2)はホウ素とマグネシウムからなる無機化合物で、六方晶の層状物質。結晶構造は AlB2 型構造 (P6/mmm)。これは、ホウ素がグラファイトのように亀の甲(ハニカム)状となって層状に積層した間を、マグネシウムがインターカレート(intercalate, 挿入)したような構造である。金属間化合物であり、金属の性質を示す。ホウ素層内は主に共有結合であり、ホウ素層、マグネシウム層間はイオン結合的な力で結合している(この点が、グラファイト層間のファンデルワールス結合と異なる)。
- ^ Nagamatsu, J.; Nakagawa, N.; Muranaka, T.; Zenitani, Y.; Akimitsu, J. (2001). Nature 410: 63.
- ^ Souma, S.; Machida, Y.; Sato, T.; Takahashi, T.; Matsui, H.; Wang, S.-C.; Ding, H.; Kaminski, A.; Campuzano, J. C.; Sasaki, S.; Kadowaki, K. (2003). Nature 423: 65.
- ^ “MgB2(ニホウ化マグネシウム)を用いた超電導磁石の開発に成功”. 技術開発. JR東海. 2008年4月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年6月6日閲覧。
- ^ JR東海 - プレスリリース2007年4月20日、2007年度春季低温工学・超電導学会
- 1 二ホウ化マグネシウムとは
- 2 二ホウ化マグネシウムの概要
- 3 超伝導
- 4 関連項目
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