MPlayerからの変更点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/23 17:26 UTC 版)
「mpv (メディアプレーヤー)」の記事における「MPlayerからの変更点」の解説
MPlayerからフォークして以降、mpvには幾つかの注目すべき変更が加えられており、最も大きな変更点は基本的なマウスによる操作を提供するOn Screen Controller (OSC) と呼ばれるmpvに統合された最低限のGUIである。これは、新規ユーザーにとって対話を容易なものにし、正確かつ直接的なシークを可能にすることを目的としていた。 ウェブサイト上の動画の再生 youtube-dlを使用することによって、mpvはYouTubeやその他の1,000以上のサイトの高精細度ビデオを再生することができる。これによって、mpvはAdobe FlashやHTML5に基づいたサイト固有のビデオプレーヤーを置き換えることができる。 高品質な動画の出力 mpvにはOpenGLと新しいVulkanに基づくカスタマイズ可能な動画出力用のドライバが含まれている。これには、高度な拡大フィルタ・カラーマネージメントシステム・カスタマイズ可能なピクセルシェーダーなどの再生品質を制御するための100以上のオプションをサポートしている。 改良されたクライアントAPI mpvは単独のメディアプレーヤーとしてだけではなく、libmpvと呼ばれているAPIを通して、他のアプリケーションでも直接使用ができるように設計されている。このためには、mpvの全てのコードをスレッドセーフなものにする必要があった。libmpvを使用するアプリケーションの例としてPlex(英語版)がある。この形式のプレーヤー制御は、JSON-RPCと共に、MPlayerのslaveモードを置き換えるものである。 符号化サブシステム mpvには様々な動画圧縮コーデックに対応した、新たな動画圧縮モードが含まれている。このことは、mpvが多くの動画圧縮コーデックに対応したトランスコーダとして機能することを意味している。この機能はMPlayerのMEncoderコンポーネントの直接的な代替品として機能する。MEncoderはMPlayerとは兄弟関係であるが、組み込まれてはいない。 Luaスクリプト mpvの動作や機能はLuaによってカスタマイズすることができる。これは動画の切り取り・GUIの提供・ディスプレイのリフレッシュレートの自動調整などに利用することができる。
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