MAX塗り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/16 18:10 UTC 版)
「MAX塗り」とは、MAX渡辺が得意とし作例にて多用していたことからホビージャパン編集部が命名しロボットキャラクター模型界で広く行われるようになった塗装法の通称である(世に広めたのはMAX渡辺ではあるが、技法そのものは以前からあった)。ベースカラー(下塗り)の上に目的の色を乗せていく塗装法。中心部に濃く、外縁部に薄くエアブラシを使いグラデーションになるように色を乗せ面全体に膨らんだような迫力のある効果を出せる。 ガンプラを始めカプコンのゲーム『鉄騎』のテクスチャでもこれを意識した塗装が行われている。 黒立ち上げ法 もともとは主にAFV模型界で培われてきた塗装法。MAX塗りは最初にベースグレーと呼ばれる色を全体にエアブラシで吹き付ける。この色は市販されている色ではなく、黒をベースに余った塗料などを大量に混ぜた隠蔽力の強い色である(現在はマックスファクトリーからベースグレー塗料が発売されている)。その後、目的の色を中心から外縁へグラデーションになるように色を乗せていく(塗料はできるだけ薄くするとよい)。なお、下地に暗色を使うことで全体の明度が下がるデメリットがある。これをフォローするために、目的の色には蛍光色とクリアカラーを混ぜる。更に染色系である蛍光色の滲み効果をも利用するのが本来のMAX塗りとされる。多くのフォロワーがこの点を理解せず、単純に本体色を重ねて仕上がりとした為、MAX塗りは小汚いものという誤解が生まれた。 白立ち上げ法 「黒立ち上げ法」の場合、隠蔽力の弱い黄色などは適さない。そのような色の場合は「白立ち上げ法」を行う。下地の暗色にホワイトでグラデーションを掛け、その上からクリアカラーをオーバーコートすることで彩度と色の深みを出す手法。
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