ロッキード L-649 コンステレーションとは? わかりやすく解説

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ロッキード L-649 コンステレーション

(L-649 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/11/01 02:09 UTC 版)

L-649 コンステレーション
L-649 Constellation
イースタン航空所属のL-649型機。オプション装備の「スピードパック」と呼ばれる機体下部貨物コンテナを搭載している。
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ロッキード L-649 コンステレーション(英: Lockheed L-649 Constellation)は、アメリカ合衆国の航空機メーカーであるロッキード社が開発・製造していた4発ナローボディレシプロ旅客機であり、ロッキード コンステレーションシリーズ初の本格的な民間旅客機となるものであった。先行するロッキード L-049 コンステレーションは、軍用機型のロッキード C-69 コンステレーションを単純に再設計したものであったためである。

L-649は、コンステレーション旅客機の新たな標準機体となる予定のものであったが、L-649よりも、並行して開発されていた改良型のL-749 コンステレーションのほうがほとんどの航空会社に選ばれた。製造されるに至った少数のL-649のほとんどはイースタン航空に納入され、運航されることになった。

設計・開発

カーチス・ライト社がライト R-3350 デュプレックス・サイクロンエンジンの改良型を発表すると、ロッキード社はこのエンジンを搭載したL-049 コンステレーション旅客機の改良型の開発に着手した。この新プロジェクトはL-049-84と命名された。エンジンの変更に加え、総重量の増加に対応するために主翼および胴体の構造が強化された。客室が再設計され、格納式頭上寝台、最新の空調設備、格納式座席などの改良が加えられ、より豪華な装備を備えたものとなった。客室レイアウトは10種類用意された。R-3350エンジンの騒音の大きさの問題から、不燃性の布やグラスファイバーなど複数の素材を用いて断熱材を強化することで問題の解決が図られた。R-3350エンジンの改良と、オイルタンクをエンジン・ナセルから離れた場所に移動させたことで、元のエンジンで問題となっていた過熱問題は解消された。オイルタンクの容量も34 L(9 gal)増加し、ペイロードは837 kg(1,846 lb)増加した。機体のペイロードを増やすために、取り外し可能な貨物コンテナが追加された。これは「スピードパック」と呼ばれ、短距離飛行で使用される予定であった。結果としてまったく新しい設計となり、大幅な変更があったため、 ロッキード社はこの機体をL-649に改称した。

L-649の初号機は1946年10月19日に初飛行し、1947年5月に型式証明を取得した。初号機は1947年5月にイースタン航空に納入された。イースタン航空は当初14機のL-049 コンステレーションを発注していたが、それをL-649 コンステレーション14機に変更していた。また、イースタン航空はL-649を生産ラインから直接受領した唯一の航空会社でもあった。トランス・ワールド航空とエールフランスは、発注したL-649を改良型のL-749 コンステレーションに改装し、L-649と並行して生産させる予定であった。実際、L-749はL-649よりも1か月早く就航した。さらに、トランス・ワールド航空はパイロットのストライキに見舞われ、当初発注していた8機のL-049と18機のL-649の注文をキャンセルせざるを得なかった。結局、L-649は16機しか生産されなかった。他の6機はL-649A規格に改装され、シカゴ・アンド・サザン航空に納入された。L-649およびL-649A規格機のほとんどは後にL-749およびL-749A規格に改装された。1953年にシカゴ・アンド・サザン航空がデルタ航空と合併した際、これらの航空機の何機かはトランス・ワールド航空に売却された[2][3][4]。

各型

L-649
標準生産型であり、R-3350-749C18BD-1エンジンを4基搭載。16機製造。
L-649A
長距離飛行に対応するため構造を強化し、燃料容量を増強した機体。6機製造。

仕様(L-649)

ロッキード L-649 コンステレーションの3面図線画
ロッキード L-649 コンステレーションの3面図線画

出典: American Museum of Aviation[5]

諸元

性能

  • 最大速度: 523 km/h (282 kt)
  • 巡航速度: 438 km/h (236 kt)
  • 航続距離: 最大燃料時 6,429 km (3,472 nm)
  • 実用上昇限度: 7,450 m (24,442 ft)
  • 翼面荷重: 280 kg/m2 (57 lb/ft2)
  • 馬力荷重(プロペラ): 5.7 kg/kW (9.4 lb/hp)


お知らせ。 使用されている単位の解説はウィキプロジェクト 航空/物理単位をご覧ください。

脚注

出典

  1. ↑ US Warplanes - C-69/C-121 Archived 2015-10-26 at the Wayback Machine. ; Retrieved 9/6/11
  2. 1 2 Breffort, Dominique. Lockheed Constellation: from Excalibur to Starliner Civilian and Military Variants. Histoire and Collecions, 2006, Print. ISBN 2-915239-62-2, pp. 36-38
  3. ↑ Lockheed Constellation Survivors - L649/L749 Constellation; Petersen, Ralph M.; Retrieved 6/5/11
  4. ↑ California Classic Proliners - Lockheed Constellations; Gibson, Tom; Retrieved 6/5/11
  5. ↑ “Lockheed L-649 Technical Specifications”. prop-liners.com. American Museum of Aviation. 2020年7月29日閲覧。
  6. ↑ “The Incomplete Guide to Airfoil Usage”. m-selig.ae.illinois.edu. 2019年4月16日閲覧。

参考文献

  • Breffort, Dominique. Lockheed Constellation: from Excalibur to Starliner Civilian and Military Variants. Paris: Histoire and Collecions, 2006. Print. ISBN 2-915239-62-2

関連項目

原型機・派生機

類似の航空機

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