K-10S
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K-8を基に第2段を第1段と同じ420mm径まで大型化し、300mm径で球形のチタン製第3段を付加することで開発された。"S" は "Super performance" と "Spherical motor" を意味する。1961年頃に科学衛星計画の為の技術試験機として計画され、K-8またはK-9Mの第2段に小型球形ロケットを納容する形で高度1,000km級を狙う小型ロケットとして考えられていたが、球形ロケット自体が新しい技術であったために実現したのは1965年8月である。ノーズコーンは前方に分離された後ロケットエンジンによって横によけるという平行開頭方式をとっている。下段ロケットモータは第1段第2段共にL-3ロケットの上段を流用したものとなった。チャンバ材には超高張力鋼HT-140、推薬にはポリウレタン系コンポジット推薬UP-10を採用している。 諸元 構成: 3段式 ペイロード: 18 kg 飛翔距離: 740 km 重量: 1,700 kg 直径: 0.42 m 全長: 9.5 m 打上げ一覧 観測内容 - I:電離層,空間プラズマ 打ち上げ日時(JST)通番射点到達高度観測内容技術試験成否1965年 8月28日 11:02 1 内之浦 742km I 300mm径球形ロケットモータの試験 ○
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