Jホラー作家に与えた影響
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「鶴田法男」の記事における「Jホラー作家に与えた影響」の解説
2001年の黒沢清監督作品『回路』のコンクリート壁の地下室に登場する赤いワンピースの女の恐怖シーンは、その9年前に発表された鶴田のオリジナルビデオ『ほんとにあった怖い話/第二夜』に収録されている『夏の体育館』に登場する赤いワンピースの女の恐怖シーンと酷似している。また黒沢は『CURE』(1997年)を発表する前年に、鶴田のオリジナルビデオ『亡霊学級』の宣材物に「一度本物の幽霊を見てみたいと思っている方に、鶴田映画をお薦めする。あそこに写っている幽霊は紛れもない本物だ」と推薦コメントをよせている(黒沢清「映画はおそろしい」青土社に載録)。「ユリイカ臨時増刊/総特集・怪談」(1998年)での鶴田と高橋洋の3人で行った鼎談でも、黒沢は鶴田作品を賞賛している(黒沢清「恐怖の対談」青土社に採録)。 清水崇は『THE JUON/呪怨』(2004年)撮影中のスタジオに鶴田が訪れた際、オリジナルビデオ『新・ほんとにあった怖い話/幽幻界』(1992年)収録の『踊り場の友だち』の恐怖演出を真似させて欲しいと許諾を求め、鶴田はこれを快諾した。1992年の鶴田作品『踊り場の友だち』には階段を駆け上がった女子高生が踊り場を通過する際に、うつむいてたたずむ少年のカットが一瞬挿入される恐怖シーンがある。それを真似て、『THE JUON/呪怨』の中でテッド・ライミが階段を下りて来て踊り場を通過する際に一瞬「俊雄」のカットが挿入されるシーンが生まれた。(和光大学12-11-04、鶴田法男の講演より)
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