アルベニス

イサーク・アルベニスは、スペイン近代民族主義楽派の旗手となって活躍した作曲家で、天才的なピアニストだった。1860年5月29日、スペイン北東部カタルーニャ地方に生まれる。1868年~1871年にマドリッド音楽院でソルフェージュとピアノを学び、その間をぬってピアノの腕を活かして各地を放浪する。12歳の時には中南米まで放浪し、やがて、ライプツィヒ音楽院でライネッケとヤダスゾーンに、又、ブリュッセル音楽院でブラッサンに学ぶ。その後、ブダペスト、ワイマール、ローマでリストに師事した可能性もある。天才ピアニストとして世界各地を演奏して回るが、23歳で妻ロシーナと結婚。この頃、民族主義を提唱するフィリップ・ペドレル(1841~1922)に師事するが、ペドレルは彼に作曲技法を教えず「ピアノの文献に触れるように」とだけアドヴァイスしたという。これはペドレルがアルベニスの天才的な才能を見抜いていたからであった。
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