ITU-R BS.1284
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/10 02:28 UTC 版)
平均オピニオン評点はオーディオの場合も使われ、オーディオ品質の評価全般についての主観評価法として ITU-R勧告 BS.1284 で定義されている。これは同様の主観評価法 ITU-R勧告 BS.562-3 の改定版で、音声の場合と同様 MOS、DMOS、CMOS があり評価カテゴリも同じである。 評価対象となるパラメータとして以下のものが定義されている 。これらの属性はさらにいくつかの細かいサブパラメータに分類されている。 Spatial impression(空間的印象) 演奏が適切な空間的環境で行われているように見える。(表現する言葉の例:残響のある/ドライな、直接的/間接的、大きな部屋/小さな部屋) Stereo impression(ステレオ感) サウンドイメージが正しくて適切な方向分布を持つように見える。(表現する言葉の例:広がった/狭い、正確な/不正確な) Transparency(透明性) 演奏の全ての詳細がはっきりと感じられる。(表現する言葉の例:クリアな/濁った) Sound balance(音のバランス) 個々の音源が全体のサウンドイメージの中で適切なバランスにあるように見える。(表現する言葉の例:音源が強すぎ/弱すぎ、音が圧縮された/自然な) Timbre(音色) 各音源の異なったサウンド特性の正確な描写。(表現する言葉の例:ブーミーな/シャープな、暗い/軽い、暖かい/冷たい) Freedom from noise and distortions(雑音や歪みの無さ) 電気雑音、音響雑音、騒音、ビット誤り、ひずみなどの様々な妨害現象の不在(表現する言葉の例:妨害が認められる/認められない) Main impression(主印象) 全体のサウンドイメージと様々なパラメータの相互作用を考慮した各パラメータの主観的な平均。
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