IPCC
2007年のノーベル平和賞は、米国の元副大統領、アル・ゴア氏と国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」が受賞しました。ともに地球温暖化問題への取り組みが評価されたものですが、IPCCとはどのような機関なのでしょうか。
気候変化やその影響について、科学的および社会経済学的な見地から包括的な評価を行うことを目的に1988年、世界気象機関(WMO)と国連環境計画(UNEP)により設立されました。90年以降、3回にわたり発表された地球温暖化問題に関する報告書は、世界の専門家により作成されたもので、日本の研究者も数多く執筆に参加しています。先進国に温室効果ガスの削減を義務づけた京都議定書をはじめ、地球温暖化に対する国際的な取り組みに科学的根拠を与える重要な役割を果たしてきました。
この11月には6年ぶりとなる最新報告書(第4次評価報告書)を発表。人間活動による地球温暖化は加速しており、今すぐ対策をとらなければ取り返しのつかないことになると警鐘を鳴らしています。京都議定書が期限切れとなる2013年以降の地球温暖化防止の枠組み交渉にも影響を与えるとともに、各国の施策を後押しするものとみられます。
(掲載日:2007/12/13)
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