I.R.S.レコード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/03 02:01 UTC 版)
「ドレッド・ツェッペリン」の記事における「I.R.S.レコード」の解説
1990年、ドレッド・ツェッペリンは、マイルス・コープランド3世 (Miles Copeland III) のI.R.S.レコードと契約を交わした。ファースト・アルバム『Un-Led-Ed』は、『レッド・ツェッペリン I』や『レッド・ツェッペリン II』からのカバー曲が多いが、『レッド・ツェッペリン IV』(英語では正式な題名が無い)に収められた「ブラック・ドッグ」のカバーも入っている。当初のメンバーであったドラムのチーズ(カート・リヒター)は、レコーディングの直後にバンドから脱退した。公認ドラマーは、フレッシュ・チーズ(Fresh Cheese:Paul Maselli)となった。『Un-Led-Ed』のリリース直前に、当初のメンバーであるパーカッションのエド・ツェッペリン(ブライアント・フェルナンデス)は、瓜二つの双子の兄弟であるブルース・フェルナンデス (Bruce Fernandez) と交代した。 『Un-Led-Ed』が驚くほどの成功を収めたのを受け。ドレッド・ツェッペリンは1990年秋にツアーを3週間休んで、2枚目のアルバム『5,000,000* *Tortelvis Fans Can't Be Wrong』をレコーディングした。このアルバムには、お決まりの「ツェッペリン・イナ・レゲエ・スタイル」に加え、ボブ・マーリーの「スター・イット・アップ (Stir It Up)」のカバーや、オリジナル曲3曲も収録されている。 これに続くアルバムとして、バンドは「Albert」と題する、スターになろうとするロック評論家(実在のロック評論家アルバート・ゴールドマン (Albert Goldman) を思わせる)についてのロック・オペラを構想していたが、これは実現しなかった。計画は変更されて、ディスコ曲のカバー集である『It's Not Unusual』が制作された。『5,000,000* *Tortelvis Fans Can't Be Wrong』の発表後に、フレッシュ・チーズとエド・ツェッペリンが脱退し、新アルバムのリハーサルの途中でトーテルヴィスもバンドを辞めてしまった。このため、ベースのプット=マンが、ゲイリー・ B.I.B.B. (Gary B.I.B.B.) と名乗ってボーカルを務めた。『It's Not Unusual』には、ゲストとしてスクリーミン・ジェイ・ホーキンス (Screamin' Jay Hawkins) やランディ・バックマン (Randy Bachman) も登場している。 ディスコ音楽が大衆受けしなかったのか、人気のあったフロントマンのトーテルヴィスが去ったためか、『It's Not Unusual』の売り上げはまったくの期待はずれに終わった。バンドは I.R.S. から契約を解除され、事実上解散した。
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