He 277の設計の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 01:11 UTC 版)
「He 277 (航空機)」の記事における「He 277の設計の特徴」の解説
ハインケル社がHe 277のために設計した「Typenblatt」は、重爆撃機の設計としては優秀なものであった。133のm~2の翼面積で高翼設計、離昇出力1,471kW(1,973hp)の4つのBMW 801Eのエンジンを搭載、従来通りの引き込み式、もしくは首脚と2輪の主脚の着陸装置が計画されており、主脚はエンジンナセルに収納される。また、曲線のガラスで整形された視界のよいコクピットは"greenhouse" (温室)と呼ばれ、機首から胴体の上、エンジンカウルの前あたりまであり、側面は胴体と同じように平たく整形されており、これは一回り小さいHe 219夜間戦闘機に似たラインでまとめられていた。また、2枚の尾翼によって空力的な安定性を確保していた。 He 277は防御機銃として以下のものを装備する予定であった。機首下側に遠隔操作の「チンターレット」(顎銃塔)に2連装の20mmMG 151/20機関砲。これは元々はHe 177B型に作られたものを流用する予定だった。背部には2連装の20mmMG 151/20機関砲を搭載する銃塔が2つあり、腹部にある銃塔は機体後方を防御するように設置され、爆弾倉をはさんだ反対側には2連装の20mmMG 151/20機関砲機関砲を装備。尾部銃塔には4連装の13mmMG 131機関銃を装備していた。
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