H&K_MSG90とは? わかりやすく解説

H&K MSG90

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/02 06:38 UTC 版)

H&K MSG90
H&K MSG90A1
H&K MSG90
種類 狙撃銃
製造国 ドイツ
設計・製造 H&K
年代 現代
仕様
種別 セミオートマチックライフル
口径 7.62mm
銃身長 600mm
ライフリング 4条右回り
使用弾薬 7.62x51mm NATO弾
装弾数 5発
10発
20発
作動方式 ローラーディレイドブローバック
全長 1,165mm
重量 6,400g
有効射程 700m
歴史 
テンプレートを表示

H&K MSG90は、1987年ドイツH&K社が開発した半自動式狙撃銃である。

MSGは"Militärisches Scharfschützengewehr"の略で、ドイツ語で"軍用狙撃銃"を意味し、90は生産開始年の1990年を表す。

概要

H&K G3の技術を流用して開発されたH&K PSG1は、連射可能な狙撃ライフルとして優秀な性能であった。しかし、それゆえに値段が7,000ドルと非常に高額だったことに加え、銃を長距離持ち運ぶ必要性が低い警察特殊部隊向けに開発されたためか、全備重量が8.1kgと重かった。そのため、軍隊部隊の使用を考慮し、数々の変更によってコストダウンした上でPSG1と同等の性能を持つG3自動小銃を原型としたセミオートマチック狙撃銃が求められ、それに答えて開発されたものがこのMSG90である。

射撃精度はPSG1とほぼ同等の上、1.7kgの減量にも成功し、PSG1の性能はそのままに、用としての使用でも苦にならない様に改良された。

湾岸戦争デルタフォースなどの特殊部隊が使用した実績もあり、1997年にはアメリカ軍の要請でバックアップ用アイアンサイトH&K G8タイプ)やマズルフラッシュを低減させるフラッシュハイダーを装備したMSG90A1が生産されている。その後、二脚を変更したMSG90A2も開発された。

特徴

前述のようにPSG1の廉価版にあたり、G3SG/1とPSG1の中間に位置する。警察用として開発されたPSG1とは異なり、用として開発され、PSG1とは

  • PSG1と同じトリガーシステムながら、銃身を短くした。
  • フレームはG3と同様のものを使用、ただし両側面にはPSG1に準じた強化バーを備える。
  • スコープをカーレスヘリオス×6に変更。
  • 野戦での携行性を高めた。
  • スコープの着脱が可能。

といった差異がある。

採用国

MSG90は、開発国のドイツにはすでにPSG1G3SG/1があったためか用としては納入されなかったが、アメリカ軍に採用され、アメリカ陸軍特殊部隊デルタフォースグリーンベレーアメリカ海軍の特殊部隊ネイビーシールズなどの部隊でも導入されている他、日本海上自衛隊特別警備隊(SBU)でも使用されている[要出典]

脚注

関連項目

外部リンク


H&K MSG90

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 14:12 UTC 版)

H&K G3」の記事における「H&K MSG90」の解説

PSG1軽量化低コスト化したモデルフロントサイトがあるA1もある。

※この「H&K MSG90」の解説は、「H&K G3」の解説の一部です。
「H&K MSG90」を含む「H&K G3」の記事については、「H&K G3」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「H&K_MSG90」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「H&K_MSG90」の関連用語

H&K_MSG90のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



H&K_MSG90のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのH&K MSG90 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、WikipediaのH&K G3 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS