Fughetta c-Moll BWV 961とは? わかりやすく解説

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バッハ:フゲッタ ハ短調

英語表記/番号出版情報
バッハフゲッタ ハ短調Fughetta c-Moll BWV 961

作品解説

2008年6月 執筆者: 朝山 奈津子

 伝承経路曖昧で疑作とも真作とも議論しがたいが、音楽内容からJ. S. バッハ作品である可能性が高い。
 全体3部分かれる主題提示部は、2声が完全な主題提示したのち、間句を通じて10-11小節平行調のEs-Durへと終止する。中間部主題前半連綿と連ね、やがて16分音符でこれを装飾しながらB-Dur、f-Mollへたどり着く。第18-19小節にf-Mollの完全終止起こり、これがフーガ折り返し点となる。以後、ふたたび装飾音16分音符カンタービレ雰囲気増し最終の3小節ではとうとう左手にもこの16分音符動機現れる
 簡明な構成ではあるが、3連の8分音符、6連の16分音符4分音符+8分音符3種リズム巧みに組み合わせ表情豊かなフーガとなっている。
 なお、このフーガ伝え筆写資料のひとつに、モーツァルトベートーヴェン有力なパトロンとなったカール・リヒノフスキー公爵への献辞をもつものがある。これには他に《インヴェンション》と《シンフォニア》が収められている。公爵ゲッティンゲン大学法学であった時代作成されたと考えられる当時ゲッティンゲン大学には、バッハ研究者であるJ. N. フォルケル教鞭を執っており、公爵フォルケル通じてバッハへの造詣深め作品収集した




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