メンデルスゾーン:幻想曲 嬰ヘ短調 (スコットランド・ソナタ)
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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メンデルスゾーン:幻想曲 嬰ヘ短調 (スコットランド・ソナタ) | Fantasie (Sonate écossaise) fis-Moll Op.28 U 92 | 作曲年: 1833年 出版年: 1834年 初版出版地/出版社: Simrock 献呈先: Ignaz Mosheless |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例 | |
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1 | 第1楽章 Mov.1 Con moto agitato: Andante | 5分30秒 | No Image |
2 | 第2楽章 Mov.2 Allegro con moto | 2分30秒 | No Image |
3 | 第3楽章 Mov.3 Presto | 6分30秒 | No Image |
作品解説
1830年、ワイマールに滞在中、メンデルスゾーンはゲーテのもとを訪れ、そこで演奏したうちの一曲が、この《幻想曲 嬰ヘ短調「スコットランド・ソナタ」》であったとされている。メンデルスゾーンは1828年に《スコットランド・ソナタ》という曲の作曲をはじめ、その後、5年間、これを書きなおし続けた。そして、1834年に出版したものが、この《幻想曲 嬰ヘ短調「スコットランド・ソナタ」》である。
全3楽章からなり、全曲通して演奏される。
第1楽章:嬰へ短調 4分の2拍子 コン・モート・アジタート―アンダンテ
冒頭8小節にわたるアルぺッジョの序奏(コン・モート・アジタート)からはじまる。アンダンテの主部につづき、登場するアルぺッジョの挿句は、徐々に勢いと音量を増し、クライマックスを形成する。大きな変化が加えられた再現部が奏されたのち、序奏のアルペジオが再び現れ、幻想的に曲をとじる。
第2楽章:イ長調 2分の2拍子 アレグロ・コン・モート
およそA-B-Aの形によっており、スケルツォ的な性格をもつ。対位法的な技法が用いられた短い楽章。
第3楽章:嬰へ短調 8分の6拍子 プレスト
即興的な性格が強いが、およそソナタ形式によっている。第一主題は、6連音符の下降音形からなり、めまぐるしく動く。第2主題は、オクターブでゆったりとうたわれる。6連音符は、一曲全体を貫いており、その音形の変化によってさまざまな表情がうみだされている。情熱的な終曲。
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