FKアウストリア・ウィーンとは? わかりやすく解説

FKアウストリア・ウィーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/28 01:25 UTC 版)

アウストリア・ウィーン
原語表記 Fußballklub Austria Wien AG
愛称 Die Veilchen (紫)
クラブカラー
創設年 1911年
所属リーグ オーストリア・ブンデスリーガ
所属ディビジョン 1部
ホームタウン ウィーン
ホームスタジアム フランツ・ホア・シュターディオン
収容人数 17,565
代表者 フランク・ヘンゼル
監督 マンフレート・シュミット
公式サイト 公式サイト
ホームカラー
アウェイカラー
サードカラー
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

FKアウストリア・ウィーンFußballklub Austria Wien AG ドイツ語発音: [ˈaʊ̯stri̯aː ˈviːn])は、オーストリアの首都ウィーンを本拠地とするサッカークラブである。オーストリア・ブンデスリーガに加盟し、SKラピード・ウィーンレッドブル・ザルツブルクと共にリーグを代表する強豪である。

歴史

1911年3月15日、ウィーンにてクリケットとサッカーの選手と職員によってSVWiener Amateur Sportvereinigungとして創立。1926年、プロ化にともないFKアウストリア・ウィーンに改称。

マティアス・シンデラーを擁した1930年代にはミトローパ・カップを2度制覇し、戦後も数多くの国内タイトルを獲得している。

ウィーン・ダービー

FKアウストリア・ウィーンと最大のライバルであるSKラピード・ウィーンとの間で行われるオーストリア・サッカー史における最も有名なダービーである。

ヨーロッパで最も長く(どちらかのクラブ降格による中断がないまま)継続的に毎年開催されており、オールドファームに続いて2番目に多く開催されている歴史ある1部ダービーである。現在は共に様々な階級のファンに支持されている両クラブだが、歴史上は「労働者階級のクラブ」SKラピード・ウィーンと「富裕層のクラブ」FKアウストリア・ウィーンという階級対決の側面があった。

最初の公式戦でのダービーは1911年9月8日に開催され、SKラピード・ウィーンが4-1で勝利した。FKアウストリア・ウィーンの初勝利は1917年11月11日の1-0である。

2018年現在、これまでの対戦記録は通算325試合中、FKアウストリア・ウィーンが118勝、SKラピード・ウィーンが134勝、そして73引き分けとなっている。

タイトル

国内タイトル

  • オーストリア・ブンデスリーガ 優勝 : 24回
    • 1923–24, 1925–26, 1948–49, 1949–50, 1952–53, 1960–61, 1961–62, 1962–63, 1968–69, 1969–70, 1975–76, 1977–78, 1978–79, 1979–80, 1980–81, 1983–84, 1984–85, 1985–86, 1990–91, 1991–92, 1992–93, 2002–03, 2005–06, 2012–13
  • オーストリア・カップ 優勝 : 27回
    • 1920–21, 1923–24, 1924–25, 1925–26, 1932–33, 1934–35, 1935–36, 1947–48, 1948–49, 1959–60, 1961–62, 1962–63, 1966–67, 1970–71, 1973–74, 1976–77, 1979–80, 1981–82, 1985–86, 1989–90, 1991–92, 1993–94, 2002–03, 2004–05, 2005–06, 2006–07, 2008–09

国際タイトル

過去の成績

シーズン リーグ戦 オーストリア・カップ 欧州カップ
ディビジョン 順位
1993-94 オーストリア・ブンデスリーガ 2位 36 22 5 9 63 39 49 CL 2回戦敗退
1994-95 オーストリア・ブンデスリーガ 4位 36 16 11 9 58 38 43 CWC 2回戦敗退
1995-96 オーストリア・ブンデスリーガ 5位 36 14 9 13 42 35 51 UC 1回戦敗退
1996-97 オーストリア・ブンデスリーガ 6位 36 12 10 14 41 51 46 UIC グループステージ敗退
1997-98 オーストリア・ブンデスリーガ 7位 36 10 10 16 39 54 40 UIC グループステージ敗退
1998-99 オーストリア・ブンデスリーガ 7位 36 13 11 12 41 44 50 2回戦敗退 UIC 1回戦敗退
1999-2000 オーストリア・ブンデスリーガ 4位 36 16 6 14 49 44 54 準決勝敗退 UIC 4回戦敗退
2000-01 オーストリア・ブンデスリーガ 5位 36 14 8 14 47 43 50 3回戦敗退 UIC 4回戦敗退
2001-02 オーストリア・ブンデスリーガ 4位 36 14 11 11 53 38 53 3回戦敗退
2002-03 オーストリア・ブンデスリーガ 1位 36 21 7 8 59 28 70 優勝 UC 2回戦敗退
2003-04 オーストリア・ブンデスリーガ 2位 36 21 8 7 63 31 71 準優勝 UCL 予選3回戦敗退
UC 1回戦敗退
2004-05 オーストリア・ブンデスリーガ 3位 36 19 12 5 64 24 69 優勝 UC 準々決勝敗退
2005-06 オーストリア・ブンデスリーガ 1位 36 19 10 7 51 33 67 優勝 UC 1回戦敗退
2006-07 オーストリア・ブンデスリーガ 6位 36 11 12 13 43 43 45 優勝 UCL 予選3回戦敗退
UC グループステージ敗退
2007-08 オーストリア・ブンデスリーガ 3位 36 15 13 8 46 33 58 UC グループステージ敗退
2008-09 オーストリア・ブンデスリーガ 3位 36 17 11 8 59 46 62 優勝 UC 1回戦敗退
2009-10 オーストリア・ブンデスリーガ 2位 36 23 6 7 60 34 75 3回戦敗退 UEL グループステージ敗退
2010-11 オーストリア・ブンデスリーガ 3位 36 17 10 9 65 37 61 準々決勝敗退 UEL プレーオフ敗退
2011-12 オーストリア・ブンデスリーガ 4位 36 14 12 10 51 43 54 準決勝敗退 UEL グループステージ敗退
2012-13 オーストリア・ブンデスリーガ 1位 36 25 7 4 84 31 82 準優勝
2013-14 オーストリア・ブンデスリーガ 4位 36 14 11 11 58 44 53 2回戦敗退 UCL グループステージ敗退
2014-15 オーストリア・ブンデスリーガ 7位 36 10 13 13 45 51 43 準優勝
2015-16 オーストリア・ブンデスリーガ 3位 36 17 8 11 65 48 59 準決勝敗退
2016-17 オーストリア・ブンデスリーガ 2位 36 20 3 13 72 50 63 準々決勝敗退 UEL グループステージ敗退
2017-18 オーストリア・ブンデスリーガ 7位 36 12 7 17 51 55 43 3回戦敗退 UEL グループステージ敗退
2018-19 オーストリア・ブンデスリーガ 4位 32 12 6 14 45 48 27 準々決勝敗退
2019-20 オーストリア・ブンデスリーガ 7位 32 12 11 9 49 47 34 2回戦敗退 UEL 予選3回戦敗退
2020-21 オーストリア・ブンデスリーガ 8位 32 11 9 12 47 43 29 準々決勝敗退
2021-22 オーストリア・ブンデスリーガ 3位 32 11 13 8 44 39 29 2回戦敗退 UECL 予選2回戦敗退
2022-23 オーストリア・ブンデスリーガ 32 UEL プレーオフ敗退
UECL グループステージ敗退

現所属メンバー

2022年9月25日 [1]現在

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
1 GK クリスティアン・フリュヒトゥル
3 DF ルーカス・ガウヴォン
4 DF ジアド・エル・シェイウィ
5 DF マタン・バルタクサ
7 MF ツァン・ケレス
8 MF ジェームズ・ホランド
9 FW ムハレム・フスコヴィッチ
10 FW ニコラ・ドヴェダン
11 FW マヌエル・ポルスター
13 GK ルーカス・ヴェドル
17 FW アンドレアス・グルーバー
20 DF ルーカス・ミュール
22 MF フロリアン・ヴスティンガー
23 MF マティアス・ブラウネーダー
25 FW ハリス・タバコヴィッチ
No. Pos. 選手名
26 MF ラインホルト・ランフトゥル
27 FW ロメオ・ヴチッチ
29 FW マルコ・ラグジュ
30 MF マンフレート・フィッシャー
36 FW ドミニク・フィッツ
39 MF ゲオルク・タイグル
40 DF マッテオ・マイズル
43 MF Armand Srmcka
46 DF ヨハンネス・ハンドゥル
47 MF ダリオ・クライカー
66 DF マルヴィン・ダ・グラサ
77 MF アレクサンダル・ユキッチ
89 DF ビリー・クメティオ
99 GK ミルコ・コス
監督
  • マンフレート・シュミット

歴代監督

  • ジミー・ホーガン (1911–12)
  • フーゴ・マイスル (1912–13)
  • 不明 (1914–18)
  • ヨハン・アンドレス (1919–21)
  • グスタフ・ランツァー (1922–27)
  • ロベルト・ラング (1928–30)
  • カール・クルツ (1930–31)
  • ルドルフ・ジードル (1931–32)
  • カール・シュロット (1933)
  • ヨーゼフ・ブルム (1933–35)
  • イェネー・コンラード (1935–36)
  • ヴァルター・ナウシュ (1936–37)
  • マティアス・シンデラー (1937–38)
  • ヨーゼフ・シュナイダー (1939–40)
  • カール・シュナイダー (1941–42)
  • 不明 (1943–45)
  • カール・ガイヤー (1945)
  • ハインリッヒ・ミュラー (1946–54)
  • ヴァルター・ナウシュ (1954–55)
  • レオポルト・フォーグル (1956–57)
  • カール・アダメク (1957–58)
  • ヨーゼフ・スミステク (1958–59)
  • ヴァルター・プロプスト (1959–60)
  • カール・シュレヒタ (1960–62)
  • エドゥアルト・フルーヴァート (1962–64)
  • エルネスト・オツヴィルク (1965–70)
  • ハインリッヒ・ミュラー (1971–72)
  • カール・シュトッツ (1972–73)
  • ベーラ・グットマン (1973)
  • ヨーゼフ・ペツァンカ (1973–74)
  • ヨーゼエフ・アルガウアー (1974)

歴代所属選手

GK

DF

MF

FW

女子サッカー部門

2015年から同じく首都ウィーンに拠点を置きオーストリア・女子ブンデスリーガに所属するUSCランドハウス・ウィーンとの業務提携を開始[2]SG USC Landhaus/FK Austria Wienの名の下で事実上FKアウストリア・ウィーンの女子部門として活動している[3]

脚注

  1. ^ Kader”. FK Austria Wien. 2023年4月11日閲覧。
  2. ^ 公式HPでの発表
  3. ^ FK Austria Wien Frauen Nachrichten FKアウストリア・ウィーンHP 2020年11月3日

外部リンク


FKアウストリア・ウィーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 15:05 UTC 版)

ペーター・シュテーガー」の記事における「FKアウストリア・ウィーン」の解説

2019年8月1日活動場所をFKアウストリア・ウィーンに戻しクラブスポーツ部門取締役になる。2020-21シーズン、同クラブ3度目監督就任し、さらに3つ目の役職としてスポーツディレクターも兼務する

※この「FKアウストリア・ウィーン」の解説は、「ペーター・シュテーガー」の解説の一部です。
「FKアウストリア・ウィーン」を含む「ペーター・シュテーガー」の記事については、「ペーター・シュテーガー」の概要を参照ください。

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