ETCS Level 2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/08 06:26 UTC 版)
「ETCS」の記事における「ETCS Level 2」の解説
ETCSレベル2は車両とRBCの間の通信にデジタル無線を利用した方式で、ETCS Level 1の上位互換システムである。日本のデジタルATCに相当する。デジタルATCではレール伝送により通信を行うが、ETCS Level 2では地上の無線基地局(RBC:Radio Block Center)と車載アンテナの間で、GSM-Rと呼ばれるGSMを鉄道用に改良したデジタル無線によって行う。 列車の位置検出は加速度センサや速度発電機などによって車上で行われ、ユーロバリーズは位置情報を補正するために使用される。列車の現在位置情報を常に無線基地局に報告することによって信号システムが動作する。ただし、車両の遺留検知のために軌道回路は残される。地上装置がレベル1に相応しくない場合には、バリーズは固定したデータを伝送する。 車両の空いている区間に関する情報は、レベル1の場合と同じく、運転指令所(Stellwerk)から位置検知装置を通じて処理され、ECTSセンターに引き渡される。線路区間は従来の保安技術の場合と同じ様に閉塞区間に分割される。閉塞区間がそこで連結された防護区間(Schutzabschnitt)を含めて他の列車に占有されなくて空いている場合に限って、列車は次の閉塞区間へ進行するのができる。
※この「ETCS Level 2」の解説は、「ETCS」の解説の一部です。
「ETCS Level 2」を含む「ETCS」の記事については、「ETCS」の概要を参照ください。
- ETCS Level2のページへのリンク