ELPとマンティコア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 21:16 UTC 版)
「マンティコア」の記事における「ELPとマンティコア」の解説
イギリスのロックグループであるエマーソン・レイク・アンド・パーマーは、1971年発売のセカンド・アルバム『タルカス』のアルバム・アートワークとして、本作のテーマである組曲「タルカス」の物語をビジュアル化したパネル作品をディスクジャケット内側のゲートフォード(英語版)(観音開き)部分に収録しているのであるが、その中に怪物マンティコア(※マンティコラの英語名)を登場させている。火を噴く山で卵から孵ったアルマジロ型の怪物タルカス(※本作のために創作された、伝説に無いクリーチャー)の行く手には数々の怖ろしい怪物が現れ、最後にマンティコアがラストボスとして立ち塞がる。タルカスとマンティコアは闘い、最後にはマンティコアが蠍の尾の棘でタルカスの眼を刺して後退させる。本作で描かれたマンティコアの姿形は、顔付きや体付きから「人面ライオン」と言うよりは「バタ臭い男の顔をした狒々(ひひ)」といった感じで、しかもどこかコミカルである。その体にリアルな蠍の尾が付いている。ただ、ブラッシュアップされたイラストレーションなどでは、打って変わって格好良い怪物として描かれているものもある。グラフィックデザインを担当したのは、同グループのアートワークを一手に手掛けていたウィリアム・ニール(英語版)。 1973年には、同グループは自ら興したレコードレーベルの名称を「マンティコア・レコード」とし、ロゴタイプにはマンティコアのシルエットを採用した。また、代表曲集の一つであるCDボックスセットとして1993年に発売された『リターン・オブ・ザ・マンティコア』には、レーベルのほうではあるが、「マンティコア」の名が含まれている。
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