EE-11 (装甲車)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/14 03:28 UTC 版)
![]() | この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2023年1月) |
| |
基礎データ | |
---|---|
全長 | 6.15m |
全幅 | 2.85m |
全高 | 2.125m |
重量 |
11t(車体のみ) 14t(戦闘重量) |
乗員数 | 2名 + 兵員11名 |
装甲・武装 | |
装甲 | 6 - 12mm |
主武装 | M2 12.7mm重機関銃 |
機動力 | |
速度 | 105km/h |
エンジン |
デトロイトディーゼル 6V-53T 6気筒液冷ディーゼル 260hp |
懸架・駆動 | 6x6 |
EE-11 ウルツ(ポルトガル語: Urutu、ブラジルに生息する蛇の一種。詳細はen:Bothrops alternatusを参照のこと)は、ブラジルのEngesa社が設計した装甲兵員輸送車である。
概要
EE-3 ジャララカ装甲車の後継として1970年から開発された。EE-11装甲車はその部品の多くに民生品を流用しており、コンポーネントの多くは同じEngesa社が設計したEE-9 カスカベル装甲車と共通化されている。74年から生産が開始され、90年までに1719輌が生産されている。
EE-11装甲車は(EE-9装甲車とともに)、主にラテンアメリカや中東、アフリカなどの第三世界諸国に輸出された。イラン・イラク戦争などで実戦投入され、ソ連製のBTR-60やBTR-70とほぼ同等の能力を持ちながら運用コストが安いことを証明した。
現在、ブラジル陸軍の保有するEE-11装甲車は、2012年からの配備を予定しているVBTP-MR グワラニ装甲兵員輸送車の配備までの埋め合わせのために、サンパウロ工廠において近代化改修が行われている。
退役の理由としては、現用の徹甲弾に対する防御力がないことが考えられるが、現在でもブラジル陸軍は国際連合ハイチ安定化ミッションにEE-11を多数投入している。
採用国
ブラジル - 723両(陸軍と海軍)
イラク - 148両
アラブ首長国連邦 - 132両
ヨルダン - 82両
コロンビア - 2024年時点で、コロンビア陸軍が56両を保有[1]。
リビア - 40両
ベネズエラ - 38両
チリ - 37両
エクアドル - 2024年時点で、エクアドル陸軍が17両を保有[2]。
アンゴラ - 24両
チュニジア - 18両
スリナム - 16両
ボリビア - 2024年時点で、ボリビア陸軍が24両を保有[3]。
パラグアイ - 2024年時点で、パラグアイ陸軍が12両を保有[4]。
ガボン - 11両
ジンバブエ - 7両
脚注
出典
参考文献
- The International Institute for Strategic Studies (IISS) (2024) (英語). The Military Balance 2024. Routledge. ISBN 978-1-032-78004-7
関連項目
外部リンク
- EE-11_(装甲車)のページへのリンク