Coroner結成とDeath Cult (1980年代 - 1986年)
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Coronerは当初、ドラマーのマーキー・エデルマン(Marky Edelmann)、ギタリストのオリバー・アンバーグ(Oliver Amberg)を中心に、1980年代初期にスイスのチューリッヒで結成された。最初のラインナップは、マーキー・エデルマン、ギタリストのオリバー・アンバーグに、ベーシストのフィル・ポズクタイ(Phil Puzctai)、ヴォーカリストのピート・アッティンガー(Pete Attinger)に加えた5人編成で、当時はその後のCoronerとはまったく違う種類のヘヴィメタルを演奏するバンドだった。しかし1985年初頭にバンドは解散。その後マーキー・エデルマンはメンバーを募集し、ギタリストのトミー・ヴェッターリ(Tommy Vettarli)、ベーシストのロン・ブローダー(Ron Broder)の3人で、同年、再びCoronerとして活動を始めた。 なお、1996年の解散までの間、マーキー・エデルマンはマーカス・マーキー(Marquis Marky)、トミー・ヴェッターリはトミー・T・バロン(Tommy T. Baron)、ロン・ブローダーはロン・ロイス(Ron Royce)というアーティスト・ネームで活動した。 1986年、Coronerはこの3人のラインナップでのはじめてのデモとなるDeath Cult をリリース。このデモでは、同郷であるCeltic Frostの中心人物トム・G・ウォリアー(Tom G. Warrior)が数曲ヴォーカルで参加した。当時Coronerはヴォーカルがおらず、バンドはヴォーカルとセカンドギタリストを探しているところだった。1980年代のチューリッヒには、ヘヴィメタルを嗜好する若者が集う、いわゆるヘヴィディスコと呼ばれた場所があり、そこでお互いに知り合ったりバンドを結成するなどしていたという。その中にはCeltic Frost(当時はHellhammer)もおり、毎週のようにそこへ出かけていたマーキー・エデルマンはトム・G・ウォリアーとも懇意だったという。そして、このレコーディングの際にはじめてトム・G・ウォリアーのヴォーカルを聴いたロン・ブローダーは、彼のその独特のヴォーカルスタイルに刺激され、それが、彼が歌うことを試み始めた理由のひとつともなったという。そしてその後、ロン・ブローダーがCoronerのヴォーカルも担当するようになった。この他にもCoronerとCeltic Frostのつながりは多く、初期Coronerのメンバーだったオリバー・アンバーグは1989年にCeltic Frostに参加しCold Lake でギターを担当、またマーキー・エデルマンは1980年代Celtic Frostのツアー時にローディーを務めたことがあったり、トム・G・ウォリアーがCeltic Frost解散後1995年に結成したApollyon SunのデビューEPとなるGod Leaves (and Dies) に参加するなどした。 完成したDeath Cult を世界中のレーベルに送った結果、さまざまなレーベルからオファーを受けたCoronerは、Celtic Frostと同じくドイツのNoiseと契約した。
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