コーナリングフオース
クルマがカーブを曲がる際、速度が高くなるにつれて遠心力が作用し、カーブを曲がるにはこの遠心力に打ち勝つ力が必要となる。旋回時のタイヤはカーブの外側に向かって横滑りしながら進行するようになり、路面との摩擦により変形する。このときタイヤのトレッド面と路面間にはタイヤの変形を元にもどそうとする力が発生し、車両の進行方向に対して直角に作用する。この力をコーナリングフォース(旋回求心力)と呼ぶ。
同義語 CFコーナリングフオース
横滑り角によってタイヤに生じる力のうち、進行方向に直角で水平方向の成分をいう。CFと略称される。旋回の源となる力であり、コーナリング特性のもっとも基本的な特性である。CFは、横滑り角が小さいときは横滑り角に比例して増加し、10°程度から飽和する。この比例部分の勾配はコーナリングパワーと呼ばれ、飽和値である最大値とともにCFの代表特性値となる。また、横滑り角が動的に変化しているときには位相遅れが生じ過渡応答へ影響することから、最近では動特性の解析が積極的に進められている。動特性を正確に測定するには、より実際に近い条件が得られる実車式やフラットベルト式のタイヤ試験機が必要である。
参照 コーナリング特性(タイヤ)、コーナリングパワー、横力(タイヤ)、横力、CF旋回求心力
(Cornering force から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 17:34 UTC 版)
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この記事のほとんどまたは全てが唯一の出典にのみ基づいています。2021年10月)
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旋回求心力(せんかいきゅうしんりょく)、コーナリングフォース(英語: cornering force)、または横力(side force)は、旋回中に車両のタイヤによって生み出される横方向(すなわち、車軸と平行)の力である[1]。
旋回求心力はタイヤのすべりによって生成され、小さいスリップ角ではその角度に比例する。旋回求心力が増大する速度は緩和長によって記述される。スリップ角はタイヤの接地面の変形を記述し、接地面のこのたわみがばねに似たやり方でタイヤを変形させる。
ばねのたわみと同様に、タイヤの接地面の変形はタイヤに反力、すなわち旋回求心力を生成する。接地面の長さに沿って全てのトレッド要素によって生成される力を積分することで全旋回求心力が求まる。「トレッド要素」という用語が使われているものの、この効果を導くタイヤの弾性コンプライアンスは実際にはサイドウォールのたわみと接地面内のゴムのたわみの組み合わせである。サイドウォールのコンプライアンスとトレッドのコンプライアンスの正確な比はタイヤ製造と空気圧における因子である。
タイヤの変形は接地面の中心の後ろ(ニューマチックトレールと呼ばれる距離だけ離れている)で最大に達する傾向にあるため、セルフアライニングトルクと呼ばれる垂直軸周りのトルクを生成する傾向がある。
出典
- ^ Pacejka, Hans B.. Tire and Vehicle Dynamics (2nd ed.). Society of Automotive Engineers. ISBN 0-7680-1702-5
関連項目
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