Conor Jacksonとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Conor Jacksonの意味・解説 

コナー・ジャクソン

(Conor Jackson から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/14 13:47 UTC 版)

コナー・ジャクソン
Conor Jackson
レッドソックス時代(2011年9月28日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国
出身地 テキサス州オースティン
生年月日 (1982-05-07) 1982年5月7日(41歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
215 lb =約97.5 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手一塁手
プロ入り 2003年 ドラフト1巡目(全体19位)
初出場 2005年7月28日
最終出場 2011年9月25日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

コナー・シムズ・ジャクソン(Conor Sims Jackson, 1982年5月7日 - )は、アメリカ合衆国テキサス州オースティン出身の元プロ野球選手

父親は俳優のジョン・M・ジャクソン[1]

経歴

プロ入り前

エル・カミーノ・レアル高校を卒業した2000年[2]クリーブランド・インディアンスから31巡目(全体936位)でドラフト指名を受けたが、これを拒否。契約には至らず[3]

カリフォルニア大学バークレー校在学時の2003年、48試合打率.388 ・ 10本塁打 ・ 44打点出塁率.538 ・ OPS 1.213をマーク。パシフィック・テン・カンファレンスのオールスター(一塁手)と、全米大学3rdチーム(三塁手)に選ばれる[4]

プロ入りとダイヤモンドバックス時代

2003年6月3日アリゾナ・ダイヤモンドバックスから1巡目(全体19位)でドラフト指名を受け、6月16日に契約成立。この年からマイナーリーグ(A-級)でプレーを始め、68試合に出場して好成績を挙げ、ノースウェスト・リーグのMVPに輝いた[4]

2004年はA+・AAトータルで127試合に出場の上、好成績を挙げる。シーズン終了後、ベースボール・アメリカ誌のマイナーリーグ・オールスター2ndチームに選ばれた他[4]、チーム内の有望株リストで2位にランクされ、ベスト・ストライクゾーン・ディシプリンにも選ばれるなど[5]、順調に成長を遂げる。

2005年は、AAAにステップアップ。93試合 ・ 打率.354 ・ 出塁率.457 ・ OPS 1.010と言うハイレベルな数字を叩き出し、7月10日にはフューチャーズ・ゲームに出場[6]7月27日、メジャー初昇格。翌28日、シカゴ・カブス戦の7回表に代打として起用されデビューを果たす。この時はファーストフライに倒れたが、30日のカブス戦では六番打者・一塁手としてスタメン起用され、リッチ・ヒル投手からセンター前に初安打を放っている。8月6日コロラド・ロッキーズ戦では2本塁打を打つなど、40試合に出場して経験を積んだ。シーズン終了後、ダイヤモンドバックスのマイナーリーグ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーに輝く[4]。また、前年に引き続きベースボール・アメリカ誌のマイナーリーグ・オールスター2ndチームに選ばれた他、チーム内の有望株リストで2位にランクされ、ベストヒッター・フォー・アベレージとベスト・ストライクゾーン・ディシプリンに挙げられている[7]

2006年は、五番打者・一塁手で開幕スタメンを果たす。当時はトニー・クラークという強打の一塁手がいたが、彼はの痛みに悩まされ79試合の出場に留まったこともあり[8]ポジション争いを制し、正一塁の座を獲得。8月には打率.310、9月は.341(OPS.906)と2ヵ月続けて3割をマーク。前半戦打率.272、OPS.772に対して後半戦は打率.312、OPS.850と尻上がりに調子を上げた[9]

2007年も前年同様の成績を挙げ、安定した打撃で地区優勝に貢献。前半戦打率.266、OPS.765に対して後半戦は打率.308、OPS.926と夏場以降に調子を上げ[10]、特に9月28日のロッキーズ戦ではプレーオフ進出を決定付ける本塁打を放ち、「自分のキャリアにおいて最も価値あるイッパツ」と喜びを爆発させた[11]ポストシーズンでは6試合に出場して17打数4安打、2打点、1得点、打率.235、出塁率.222、長打率.294。チームはカブスを3連勝で倒してナショナルリーグディビジョンシリーズを勝ち上がったが、リーグチャンピオンシップシリーズではロッキーズに4連敗で敗れ去った。

2008年はオフの間にダイエットとトレーニングに励んで望み、4月14-20日の週に打率.480、3本塁打、10打点、3三塁打、OPS 1.599でプレーヤー・オブ・ザ・ウィークを受賞。6月7日から7月1日まで23試合連続出塁をマーク。その7月1日からは左翼にコンバートされ、21-27日の週に打率.542、3本塁打、7打点、OPS 1.676で二度目のプレーヤー・オブ・ザ・ウィークを受賞。その期間中を含む7月22日から8月2日まで11試合連続安打を放った。9月20日の時点で.293だった打率を、21-24日に4-2-3-3安打の固め打ちで一気に押し上げ、初の3割クリア。対右投手打率.295、対左.315、ホーム.305、アウェー.296、前後半戦ともに.300、得点圏.303と例年にも増して安定感があった。マルチヒットを42回記録、三塁打数と盗塁数はマイナー時代も含めてキャリアハイ。左翼守備もプラス・マイナス・システムによると高く評価され、両リーグ3位にランクされている。なお、3年間(2006-2008)通算の一塁守備はワースト5位評価である[12][13][14][15][16]

2009年は5月に真菌症に感染して渓谷熱を患い30試合の出場に終わる。オフにはウィンターリーグに参加。

アスレチックス時代

2010年7月15日にサム・デメルとのトレードでオークランド・アスレチックスに移籍。

アスレチックス時代

2011年8月31日にトレードでボストン・レッドソックスに移籍。

ホワイトソックス傘下時代

2012年2月6日、テキサス・レンジャースとマイナー契約を結んだが[17]、開幕前に解雇され、3月31日にシカゴ・ホワイトソックスとマイナー契約を結んだ[18]。メジャー昇格は果たせず、3Aで1年間を過ごした。

オリオールズ傘下時代

2012年12月5日ボルチモア・オリオールズとマイナー契約を結んだ[19]。 4月14日に、現役引退を表明した[20]

選手としての特徴

大学・マイナー時代から選球眼が良く、ボールカウントの稼ぎ方が上手い。2005年はメジャー初のシーズンで、しかも限られた試合出場にもかかわらず、選んだ四球数が喫した三振数を上回っている。打率が.200しかないのに、出塁率が.303もあるのはそのためである。これにはボブ・メルビン監督も、「常に出塁している印象」と信頼を寄せている。また、コンタクト技能にも長けており、三番打者から六番打者までスマートにこなしつつ、ギャップ(外野手と外野手の間、長打コース)を狙って快打を連発する。ただし、立派な体格に相反して一塁手としてはパワーレスで、打球に伸びはない。走塁センスも欠落しており、守備も下手。一塁以外には三塁手左翼手としてのプレー経験があるが、いずれにせよ多くは期待できない。今後は、中距離砲のラン・プロデューサー(確実に打点を挙げる打者)としての活躍が期待されている[21][8][22][23][24][25]

シュアな打撃を武器とするコンタクト・ヒッターで[21]、例年安定した数字を刻んでいる。2008年現在もオースティン在住[2]

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2005 ARI 40 99 85 8 17 3 0 2 26 8 0 0 0 1 12 0 1 11 6 .200 .303 .306 .609
2006 140 556 485 75 141 26 1 15 214 79 1 0 1 7 54 2 9 73 18 .291 .368 .441 .809
2007 130 477 415 56 118 29 1 15 194 60 2 2 2 3 53 2 4 50 8 .284 .368 .467 .835
2008 144 612 540 87 162 31 6 12 241 75 10 2 1 3 59 3 9 61 14 .300 .376 .446 .822
2009 30 110 99 8 18 4 0 1 25 14 5 0 0 0 11 0 0 16 1 .182 .264 .253 .516
2010 42 172 151 19 36 11 0 1 50 11 4 1 0 1 20 2 0 18 3 .238 .326 .331 .657
OAK 18 69 57 6 13 2 0 1 18 5 2 0 0 0 11 1 1 9 2 .228 .362 .316 .678
'10計 60 241 208 25 49 13 0 2 68 16 6 1 0 1 31 3 1 27 5 .236 .336 .327 .663
2011 102 368 333 30 83 17 1 4 114 38 3 1 0 2 30 0 3 50 12 .249 .315 .342 .658
BOS 12 22 19 2 3 0 0 1 6 5 0 0 0 1 2 0 0 3 1 .158 .227 .316 .543
'11計 114 390 352 32 86 17 1 5 120 43 3 1 0 3 32 0 3 53 13 .244 .310 .341 .651
通算:7年 658 2485 2184 291 591 123 9 52 888 295 27 6 4 18 252 10 27 291 65 .271 .351 .407 .757
  • 2011年度シーズン終了時

参考資料

  1. ^ “Conor Jackson finds role of lifetime”. Boston Herald. (2008年6月25日). https://www.bostonherald.com/2008/06/25/conor-jackson-finds-role-of-lifetime/ 2022年2月8日閲覧。 
  2. ^ a b Conor Jackson: Biography and Career Highlights | Baltimore Orioles” (英語). dbacks.com. 2008年12月17日閲覧。
  3. ^ Conor Jackson Transactions” (英語). The Baseball Cube. 2008年12月17日閲覧。
  4. ^ a b c d Conor Jackson Awards” (英語). The Baseball Cube. 2008年12月15日閲覧。
  5. ^ Kevin Goldstein (2005年2月14日). “Top Ten Prospects: Arizona Diamondbacks” (英語). BaseballAmerica.com. 2008年3月27日閲覧。
  6. ^ Awards/Honors:” (英語). MiLB.com. 2008年3月27日閲覧。
  7. ^ Kevin Goldstein (2005年12月7日). “Top Ten Prospects: Arizona Diamondbacks” (英語). BaseballAmerica.com. 2008年3月27日閲覧。
  8. ^ a b 『月刊スラッガー 2006年12月号』日本スポーツ企画出版社、43 , 92頁頁。 
  9. ^ 2006 Batting Splits” (英語). ESPN. 2008年12月17日閲覧。
  10. ^ 2007 Batting Splits” (英語). ESPN. 2008年12月17日閲覧。
  11. ^ 『月刊スラッガー 2007年12月号』日本スポーツ企画出版社、88頁頁。 
  12. ^ 2008 Batting Splits” (英語). ESPN. 2008年12月17日閲覧。
  13. ^ Conor Jackson 2008 Batting Gamelogs” (英語). Baseball-Reference. 2008年12月17日閲覧。
  14. ^ スラッガー編集部 「週間MVP受賞者」『月刊スラッガー No.128 , 2008年12月号』日本スポーツ企画出版社、49頁頁。 
  15. ^ 2008 Plus/Minus Leaders” (英語). Fielding Bible. 2008年12月20日閲覧。
  16. ^ 2006-2008 Plus/Minus Leaders” (英語). Fielding Bible. 2008年12月21日閲覧。
  17. ^ http://espn.go.com/blog/dallas/texas-rangers/post/_/id/4877995/rangers-sign-conor-jackson-joe-beimel
  18. ^ http://chicago.sbnation.com/chicago-white-sox/2012/3/31/2916326/conor-jackson-white-sox-minor-league-deal-charlotte
  19. ^ Orioles Notes: Conor Jackson, Swisher, Novak MLBTradeRumors.com
  20. ^ Conor Jackson Retires
  21. ^ a b Conor Jackson - Scouting Report” (英語). sportsnet.ca. 2008年3月27日閲覧。
  22. ^ 『月刊スラッガー 2008年4月号』日本スポーツ企画出版社、82 - 83頁頁。 
  23. ^ 『ウェルカム・メジャーリーグ 2008』白夜書房〈白夜ムック 315〉、202 - 205頁頁。ISBN 978-4861913983 
  24. ^ Conor Jackson - Pecota” (英語). BaseballProspectus.com. 2008年3月27日閲覧。
  25. ^ 出野哲也 「2008 一塁手&DHランキング」『月刊スラッガー No.122 , 2008年6月号』日本スポーツ企画出版社、19頁頁。 

外部リンク


「Conor Jackson」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Conor Jackson」の関連用語

Conor Jacksonのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Conor Jacksonのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのコナー・ジャクソン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS