カナダ国際開発庁
1960年に設立された対外援助庁(EAO)からEAITCを経て、1968年にカナダ国際開発庁(CIDA)が設立された。CIDAは、国際協力大臣を通じ、カナダ議会の管轄下にあり、ミレニアム開発目標(MDGs)とカナダ政府の国際政策目標とがその活動指針となっている。また、国際的な開発機関、開発途上国、カナダの組織、機関、企業、ならびに国際組織や機関と協力しながら援助活動を行っている。
2005-2006年に支出した援助額は27.8億ドルでカナダのODA全額の78%を占めている。その分布はサブサハラ・アフリカ13億ドル(46.7%)、アジア7.8億ドル(28.1%)、中南米4.6億ドル(16.5)%、北アフリカ・中東1.3億ドル(4.6%)、東欧1.1億ドル(4.1%)となっている。1995年以降、東欧・旧ソ連邦諸国への民主化、経済自由化支援を中心とした援助が行われるようになった。
2005年4月、カナダ政府の「対外政策に対する基本方針」が発表され、援助対象国と対象分野を絞って限られた予算・資源を重点的に投入するとの方針が明示された。これによれば、ミレニアム開発目標の達成を指針として、「良い統治」、「保健(HIV/AIDS重視)」、「基礎教育」、「民間セクター」及び「持続可能な環境」の5分野を重点とし、ジェンダーがその横断的テーマとされた。重点対象国としてはアフリカ14か国を含む25か国が選定され、今後、二国間援助の3分の2を集中するとしている。(清水利恭)
参考URL:CIDAホームページ http://www.acdi-cida.gc.ca/
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