CULTURE CLUBとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > CULTURE CLUBの意味・解説 

カルチャー・クラブ

(CULTURE CLUB から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/14 00:39 UTC 版)

カルチャー・クラブ
Culture Club
1983年
基本情報
出身地 イングランド ロンドン
ジャンル ニューロマンティック[1]レゲエ[2]
活動期間 1981年 - 1986年
1998年 - 2000年
2014年 -
レーベル ヴァージン・レコード
公式サイト 公式サイト
メンバー ボーイ・ジョージ
ロイ・ヘイ
マイキー・クレイグ英語版
旧メンバー ジョン・モス英語版(1981年-2016年)
モータウン

カルチャー・クラブ(Culture Club)は、イギリスのポップミュージックバンドである。1981年イギリスロンドンで結成され、ニューロマンティックのバンドとしても注目された[3][4][5][6]。代表曲に「君は完璧さ」「タイム」「カーマは気まぐれ」「ミス・ミー・ブラインド」「イッツ・ア・ミラクル」などがある。

作詞作曲などの楽曲制作にはメンバー全員が参加。バンドの中心人物ボーイ・ジョージのディープでソウルフルな歌声や華やかなルックス[7]レゲエや、ブルー・アイド・ソウルなどの楽曲性でも評価された。また、「君は完璧さ」「ミス・ミー・ブラインド」などのミュージック・ビデオではその独創性も話題を呼んだ。5000万枚のレコードセールスを誇る[8]

カルチャー・クラブのグループ名は人種、セクシャリティを問わない多様な個性のメンバー達のことを表している[9]

メンバー

元メンバー

来歴

1980年代

1982年:正式にヴァージン・レコードと契約。5月に「ホワイト・ボーイ」でデビュー。9月にLPキッシング・トゥ・ビー・クレヴァー』、10月には「君は完璧さ」が全英1位になる。

1983年:「君は完璧さ」がアメリカでも大ヒットしたのをはじめ、デビュー・アルバム『キッシング・トゥ・ビー・クレヴァー』からリリースされた3枚のシングルは全米でTOP10にチャートイン、これはグループとしてビートルズ以来の記録であった[9]

同年にはシングル「カーマは気まぐれ」をリリースし、全英と全米で1位に輝く。日本でも大ヒットし、「♪カマカマカマカマ〜」と当時の小中学生が口ずさむほど馴染み深いものであった。10月に2ndアルバム『カラー・バイ・ナンバーズ』(Colour by Numbers)を発表、22日付全英1位になる(のちに日本のオリコンLPチャートでも1位。日本のオリコン洋楽アルバムチャートでは1983年12月5日付から4週連続1位を獲得[10])。

1984年:『カラー・バイ・ナンバーズ』からシングルカットした「ミス・ミー・ブラインド」「イッツ・ア・ミラクル」といったシングルはどれも大セールスを記録した。6月に開催した2度目の来日公演は大成功を収める。映画『エレクトリック・ドリーム』のサウンドトラック用にシングル「ラヴ・イズ・ラヴ」を発表。10月には3rdアルバム『ハウス・オン・ファイアー』とシングル「戦争のうた」をリリース。同年グラミー賞最優秀新人賞受賞[11]ブリット・アワードでは最優秀ブリティッシュ・グループ賞と最優秀シングル賞を受賞[9]

1985年:ボーイ・ジョージが参加したバンド・エイドの「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス」が1984年から85年にかけてヒットした。同年「ロック・イン・ジャパン'85」出演で来日。

1986年:4thアルバム『ラグジャリー・トゥ・ハートエイク』をリリース、シングル「ムーヴ・アウェイ」がヒットを記録するも、ボーイ・ジョージのドラッグ事件でバンドは活動停止になり各自ソロ活動に移る。

1990年代

1998年11月:再結成、コンサートツアー(VH1 Storyteller)と新曲『愛をください」のリリース。ライヴの模様は『ストーリーテラーズ〜帰ってきたカルチャー・クラブ』としてベスト盤をセットにしたライブ・アルバムとしても発売された。

1999年12月:約13年ぶりの5thアルバム『ドント・マインド・イフ・アイ・ドゥ』リリース。2000年3月には15年ぶりに来日公演を行う[6]が、その後バンドは再び休止状態に。

2000年代以降

ボーイ・ジョージとロイ・ヘイ(2016年公演)
ロイ・ヘイとマイキー・クレイグ(2016年公演)

2014年:14年ぶりに再結成。11月にUSAツアー、12月にUKツアーが予定されていたがキャンセル[12]。同年にはQアワードの「Qアイコン賞」を受賞[13]。以降は現在にいたるまで定期的にライヴを開催している。

2016年:16年ぶりの来日公演を開催[14]。同年のウェンブリー・アリーナでの公演はライヴCD+DVD/Blu-rayとしても発売された。

2018年:前作から約19年ぶりの6thアルバム『ライフ』を発表[15]

2023年:創設メンバーの一人であったジョン・モスが2018年のツアーから外されたことを理由に、訴訟を起こしていたが、元バンドメイトがモスに175万ポンド(約2億8470万円)を直ちに支払うことに合意した[16]

2024年:アルバム『キッシング・トゥ・ビー・クレヴァー』と『カラー・バイ・ナンバーズ』を中心とした内容のアリーナツアーをイギリスとアイルランドで開催[17]、このツアーでは2作のアルバムの収録曲が収録されている順通りに全曲演奏された[17]。最終日はロンドンO2アリーナで開催。

日本との関わり

「ミス・ミー・ブラインド」「イッツ・ア・ミラクル」のMVなどでは漢字や日本人女性が登場するほか「戦争のうた」、日本で発売されたヴァージョンの「危ないストリート」ではボーイ・ジョージが日本語で歌う箇所がある。

ディスコグラフィ

シングル

  • ホワイト・ボーイ(12"は同曲[Long Version])(英国のみ)
    • (c/w ラヴ・トゥイスト[featuring Captain Crucial])
  • アイム・アフレイド・オブ・ミー〜あしたのボクは?(12"は同曲[Long Version])
    • (c/w マーダー・ラップ・トラップ[featuring Captain Crucial])
  • ミステリー・ボーイ(日本のみ)
    • (c/w マーダー・ラップ・トラップ[featuring Captain Crucial])
    • サントリー ホットウィスキーCMソング。CMで使用されたヴァージョンは歌詞が異なる。
  • 君は完璧さ(旧邦題:冷たくしないで)
    • (c/w 君は完璧さ [Dub Version feat.Papa Weasel]、ラヴ・イズ・コールド[12"のみ])
  • タイム
  • チャーチ・オブ・ザ・ポイズン・マインド
    • (c/w マン・シェイク、ミステリー・ボーイ[12"のみ 日本版とは別ミックス])
  • アイル・タンブル・4・ヤ! 〜君のためなら(12"は同曲[U.S 12" Mix])(米国のみ)
    • (c/w マン・シェイク)
  • カーマは気まぐれ
    • (c/w ザッツ・ザ・ウェイ[short/7"]、アイル・タンブル・4・YA![U.S 12" Mix/12"])
  • ヴィクティムズ〜いつも二人で(英国のみ)
    • (c/w カラー・バイ・ナンバーズ、ロマンス・リヴィジテッド[ヴィクティムズinst./12"のみ])
  • ミス・ミー・ブラインド(12"はMiss Me Blind/It's A Miracle [U.S Multi Mix])
  • イッツ・ア・ミラクル(12"はMiss Me Blind/It's A Miracle[U.S Multi Mix])(英国のみ)
    • (c/w ラヴ・トゥイスト[Live]、メルティング・ポット[Live/12"のみ])
  • 戦争のうた(12"は同曲[Ultimate Dance Mix])
    • (c/w 同[仏語/独語/日本語(国によってヴァージョン違い)]、同[Shriek Mix/12"のみ])
  • メダル・ソング[7"Version](12"は同曲[Extended Mix])
    • (c/w 危ないストリート、ドント・トーク・アバウト・イット(日本盤))
  • ミステイク・ナンバー3(米国のみ)(c/w 危ないストリート)
  • 危ないストリート[7"Version](日本のみ)(c/w ミステイク・ナンバー3)
  • ムーヴ・アウェイ(12"は同曲[Extended Mix])
  • ゴッド・サンキュー・ウーマン(12"は同曲[Extended Mix])
    • (c/w ラグジャリー・トゥ・ハートエイク [12"は同曲[It's All Her Fault Mix])
  • ガストー・ブラストー[Rock Mix](米国のみ)
    • (c/w ガストー・ブラストー[Extended Mix])
  • 愛をください
  • いつわりのキス
    • CD1([Blouse&Skirt Mix]/[Delirium Mix]/[Ninja Dub])
    • CD2([Dolly Mix feat.Dolly Parton]/君は完璧さ [Kinky Disco Mix]/タイム [Quivver's Amityville Mix])
  • コールド・ショルダー/スターマン(英国のみ)
    • (コールド・ショルダー/スターマン/いつわりのキス [Dolly Mix feat.Dolly Parton])
  • 君は完璧さ(仏のみ)
    • ([DJ LBR 2005 Remix]/[Original])
  • More Than Silence
    • 配信のみ。

アルバム

コンピレーション・アルバム

ライヴ盤

  • ストーリー・テラーズ〜帰ってきたカルチャー・クラブ(1999年)
    • 再結成ライヴ
  • River Sessions(2005年)
    • 1982年収録
  • Live at Wembley Arena (2017年)
    • 2016年収録

サウンドトラック

  • エレクトリック・ドリーム(1984年)[Love Is Love/The Dream]
  • PS Your Cat Is Dead(2001年)[Crystal Blue Persuasion]

オムニバス

  • ABBAMANIA(1999年)[Voulez Vous]

日本公演

日本での主なテレビ出演

脚注

  1. ^ カルチャー・クラブ・バイオ ユニヴァーサルMJ 2022年6月2日閲覧
  2. ^ カルチャー・クラブ レゲエ BBC 2022年6月2日閲覧
  3. ^ Eames, Tom (2020年11月20日). “Culture Club at war: Boy George and Jon Moss' secret relationship and longtime feud explained”. Smooth Radio. 2024年12月10日閲覧。
  4. ^ Bodenheimer (2022年12月13日). “How Culture Club's Debut Album 'Kissing To Be Clever' Envisioned A More Inclusive World”. Rebecca. 2024年12月10日閲覧。
  5. ^ Culture Club - Speanerheads Of The English New Wave”. uDiscoverMusic (2020年2月15日). 2024年12月10日閲覧。
  6. ^ a b Biography - カルチャー・クラブ”. ユニバーサルミュージックジャパン. 2024年12月10日閲覧。
  7. ^ Eames, Tom (2022年11月4日). “The 10 greatest Boy George and Culture Club songs ever, ranked”. Smooth Radio. 2024年12月10日閲覧。
  8. ^ Wiltsey, Houston (2018年7月19日). “Boy George and Culture Club with Thompson Twins’ Tom Bailey”. The Reader. 2024年12月17日閲覧。
  9. ^ a b c Culture Club - LA Phil”. LA Phil. 2024年12月10日閲覧。
  10. ^ オリコンのデータ協力による “全曲、80年代の週間オリコンチャートNo.1” の洋楽コンピが登場!、ソニーミュージック、2017年8月8日。
  11. ^ Culture Club - GRAMMY
  12. ^ McGrath, Rachel (2014年11月13日). “Culture Club Reunion Tour: Boy George Cancels Concerts Due To Illness”. Huffpost. 2024年12月10日閲覧。
  13. ^ De, Robert (2014年10月24日). “Q Awards 2014: List of winners in full”. Independent. 2024年12月17日閲覧。
  14. ^ カルチャー・クラブ、6月に16年ぶりの来日公演が決定”. rockinon (2016年4月26日). 2024年12月10日閲覧。
  15. ^ Graff, Gary (2018年3月8日). “Boy George Talks Long-Awaited Upcoming Culture Club Album”. Billboard. 2024年12月10日閲覧。
  16. ^ Beaumont-Thomas, Ben (2023年3月23日). “Boy George and Culture Club members pay ex-drummer £1.75m after legal dispute”. The Guardian. 2024年12月10日閲覧。
  17. ^ a b Dunworth, Liberty (2024年6月11日). “Culture Club to celebrate first two albums on 2024 UK and Ireland arena tour”. NME. 2024年12月5日閲覧。
  18. ^ カルチャー・クラブ来日公演は今日から! 準備はいいですか!? 見所はもちろん…… (rockin'on 編集部日記)-rockinon.com|https://rockinon.com/blog/rockinon/144701”. rockinon.com. 2024年10月16日閲覧。
  19. ^ カルチャー・クラブ、フジテレビ系列「SMAP×SMAP」に本日ゲスト出演”. rockin'on (2016年8月8日). 2024年12月13日閲覧。

外部リンク


「Culture Club」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「CULTURE CLUB」の関連用語

CULTURE CLUBのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



CULTURE CLUBのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのカルチャー・クラブ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS