Bascom
BASCOM
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/15 06:29 UTC 版)
マイクロソフトは、MBASICと同様のソース言語を使用するCP/M BASICコンパイラ・BASCOMを販売した。MBASICでデバッグされたプログラムはBASCOMでコンパイルすることができた。プログラムのテキストがメモリに残らず、コンパイラのランタイム要素がインタプリタよりも小さかったため、ユーザデータに使用できるメモリが増えた。また、実際のプログラム実行速度は約3倍に向上した。 開発者たちは、人気はあったが遅くてぎこちないCBASIC(英語版)の代替としてBASCOMを歓迎した。CBASICとは異なり、BASCOMはMBASICソースコードのためのプリプロセッサを必要としなかったので、対話的にデバッグすることができた。ただし、マイクロソフトは、BASCOMでコンパイルしたプログラムのコピーを1つ配布するごとに9%のロイヤルティーを要求し、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせには40ドルを要求した。また、マイクロソフトは開発者の財務記録を監査する権利を持っていた。ソフトウェアの著作者のロイヤルティー率は一般的には10-25%だったので、『インフォワールド(英語版)』誌は1980年に、BASCOMを使用することによる9%のロイヤルティーの上乗せは「ソフトウェア開発を収益性の低いものにする可能性がある」と述べ、「マイクロソフトには(CBASICに対抗する)技術的な解決策はあるが、経済的な解決策はない」と結論づけた。
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