Amazon Hubとは? わかりやすく解説

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Amazonロッカー

(Amazon Hub から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/08 22:20 UTC 版)

Amazon Locker
設立 2011年 
本社
事業地域
カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、イギリス、アメリカ、スペイン、日本
親会社 Amazon
ウェブサイト amazon.com/locker
テンプレートを表示
ロンドンのワン・ニュー・チェンジにある新ブランドのAmazonロッカー
愛知県春日井市のドラッグストアあるAmazon Hub
マンハッタンにある旧ブランドのAmazonロッカー

Amazonロッカー(Amazon Locker) はAmazon.comが提供するセルフサービス宅配便サービス[1] 。日本では、Amazon Hubロッカーの名称で展開されている。アマゾンの顧客はロッカーの場所を配送地域として指定でき、ロッカーのタッチスクリーンに特定の受け取りコードを入力すれば注文商品をその場所で受け取れる[2][3] 。しかしながらアマゾンの特定の第三者の販売者はFedExUPSといった署名が必要な他の配送サービスを使っているためアマゾンロッカーに配送できない可能性がある。

歴史

アマゾンロッカープログラムは宅配便が盗難されるか顧客が配達を受け取れないという懸念に対処した[4][5]

アマゾンロッカープログラムは2011年の9月にニューヨーク、シアトル及びロンドンで始まった[6]。2017年4月時点では、ロッカーは50市以上の1800以上の地点で利用が可能である[7]

事業

Amazonロッカーのドアが開いている状態

顧客はアマゾンから商品を注文し、ロッカーの場所に配達させる。アマゾンの指定の運送業者は商品をキオスクに入れ、その地点で顧客はデジタル受け取りコードをEメールまたはテキストメッセージを通じて受け取る。一度特定の受け取りコードがタッチスクリーンに入力されたら、指定のドアが開く。アマゾンの顧客はピックアップコードを受け取ってから商品を回収するために3日の猶予がある[8]

アマゾンの顧客は商品を返品する際にもアマゾンのロッカーを選択できる[9] 。アマゾンロッカーは時々満杯になることがあり、それ故に配達しようとしても利用できないことがある。その場合、顧客はロッカーが利用できるまで待たなくてはならない。

ロッカーの場所

アマゾンは7-Eleven[10]スパー[11][12] のような小売店とアマゾンのロッカーキオスクを運営することで提携している。小売業者はキオスクを運営することでアマゾンから奨励金を受け取る。ステープルズとラジオシャックも2012年にこのプログラムに参加したが翌年に撤退した[13][14]

2015年時点でセブンイレブンは米国内の186地点にロッカーキオスクを持っている[15]

英国では、アマゾンはCo-operative Foodとモリソンと提携を結んだ。ロッカーはCo-opとモリソンの一部店舗内に設置されている[16]。2012年以降、ウェスト・サセックスの図書館もロッカーを設置している[17]。巨大小売センターもしばしばアマゾンロッカーを設置しており、例えばロンドンのワン・ニュー・チェンジに二つ設置されており[18][19] 、ストラットフォード・センターにも一つ設置されている[20]

アマゾンはロッカープログラムをカナダ、フランス、ドイツ、イタリア[21][22][23]などの国でも展開している。

Amazon Hub

アパートに設置されたAmazon Hub

Amazon Hubはアパートのロビー向けの配達ロッカーである。この配達ロッカーは全ての運送業者からの荷物を受け入れる[24]。 日本では2019年9月18日にアマゾンジャパンがAmazon Hubの導入を発表した。受け取り方法にはセルフサービスで荷物を受け取る「Amazon Hubロッカー」と店舗での受け取りを行う「Amazon Hubカウンター」があり、ロッカーはコンビニエンスストアやスーパーマーケット、ドラッグストアの入口脇などに設置されている[25][26]

利用方法

Amazon hubは、Amazon Primeにおける無料配送やお急ぎ便の対象サービスである。また、通常配送でも利用者が配送料と別途に料金を負担する必要はない。

Amazon hubカウンターは、保管期限が7日間である。ロッカーと違い、受取時に免許証や学生証などの公的な身分証明書が必要になるので注意が必要である。

Amazon hubロッカーを利用する際には、Amazonの商品購入時にロッカーを受取り場所として指定することが必要である。

ただし、Amazon.co.jpが販売・発送する商品にしか、Amazon hubロッカーを利用することはできない。

Amazonアプリにバーコードと受取パスワードが通知されるので、ロッカーで読取りと入力をして受取る。保管期間は3日で、期限を超過すると自動的に全額払戻の上で商品は回収される。

なお、Amazon hubロッカーの展開推進に伴い、2023年からAmazonでは同業他社の宅配ロッカーであるPUDOステーションを受け取り場所として指定・利用することができなくなっている[要出典]

ちなみに、商品が残っているのにドアを閉めてしまうと再度自ら開けることが不可能なので注意することが必要である。その場合には、発送元や配送業者に連絡をしなければならない。

関連項目

参考文献

  1. ^ Amazon.co.uk Help: About Amazon Locker”. www.amazon.co.uk. 2016年5月25日閲覧。
  2. ^ Amazon Offering Lockers For Secure Product Delivery”. CBS San Francisco (2012年8月7日). 2013年9月27日閲覧。
  3. ^ Amazon Locker Main Page”. Amazon. 2016年12月12日閲覧。
  4. ^ Amazon's New Secret Weapon: Delivery Lockers”. WSJ (2012年8月7日). 2013年9月27日閲覧。
  5. ^ Amazon’s Lockers Move Front Line of Retail War to Back of 7-Eleven”. WIRED (2012年8月8日). 2013年9月27日閲覧。
  6. ^ Pick up your Amazon deliveries on your tube commute”. 2016年5月25日閲覧。
  7. ^ Amazon Locker; amazon.com
  8. ^ Staples to have Amazon lockers in U.S. stores: spokeswoman”. Reuters (2012年11月5日). 2013年9月27日閲覧。
  9. ^ “Return a Package at an Amazon Locker”. 5 December 2014. 2020年8月3日閲覧.
  10. ^ “7-Eleven Expands Locker Space, Hoping to Cash In on E-Commerce Wave”. Wall Street Journal. (2015年11月12日). ISSN 0099-9660. https://www.wsj.com/articles/7-eleven-expands-locker-space-hoping-to-cash-in-on-e-commerce-wave-1447326538 2016年5月25日閲覧。 
  11. ^ Spar installs Amazon collection lockers | The Bookseller”. 2016年5月25日閲覧。
  12. ^ Spar installs Amazon lockers in nine stores as it ramps up multichannel”. 2016年5月25日閲覧。
  13. ^ Amazon’s Delivery Lockers Booted From Staples, RadioShack”. WIRED (2013年9月19日). 2013年9月27日閲覧。
  14. ^ Do Amazon's Lockers Help Retailers? Depends on What They Sell”. Businessweek (2013年9月20日). 2013年9月26日閲覧。
  15. ^ 7-Eleven Expands Locker Space, Hoping to Cash In on E-Commerce Wave”. Wall Street Journal (2015年11月12日). 2015年12月12日閲覧。
  16. ^ http://www.thebookseller.com/news/amazon-partners-co-op-collection-lockers.html
  17. ^ Amazon lockers in libraries - Case study - GOV.UK”. 2016年1月7日閲覧。
  18. ^ 8 customer experience principles for ‘Click and collect’ storage lockers | Spotless”. 2016年5月25日閲覧。
  19. ^ Click and collect: Amazon plans to install lockers at shopping centres to pick up the goods you bought online”. 2016年5月25日閲覧。
  20. ^ Amazon Lockers stratfordshopping.co.uk”. 2016年5月25日閲覧。
  21. ^ Amazon tests Amazon Locker at Shell stations in Germany”. Ecommerce News. 2016年9月23日閲覧。
  22. ^ “Amazon installs its Amazon lockers in France”. Ecommerce News. 2020年8月3日閲覧.
  23. ^ “Amazon opens 43 new pick up locations in northern Italy”. telecompaper. 2020年8月3日閲覧.
  24. ^ Amazon’s new ‘Hub’ delivery lockers will accept packages from any sender”. GeekWire. 2017年8月25日閲覧。
  25. ^ Amazonからの荷物をロッカーや店舗で。受け取りがより自由になるAmazon Hubが日本で開始Engadget(2019年9月19日).2019年9月25日閲覧
  26. ^ アマゾン/宅配ロッカーをコンビニ・スーパー・駅に導入、再配達削減へ流通ニュース(2019年9月18日).2019年9月25日閲覧

外部リンク


Amazon Hub

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/30 09:07 UTC 版)

Amazonロッカー」の記事における「Amazon Hub」の解説

Amazon Hubはアパートロビー向けの配達ロッカーである。この配達ロッカー全ての運送業者からの荷物受け入れる。日本では2019年9月18日アマゾンジャパンがAmazon Hubの導入発表した受け取り方法にはセルフサービス荷物受け取る「Amazon Hubロッカー」と店舗での受け取りを行う「Amazon Hubカウンター」があり、ロッカーファミリーマートなどに設置される

※この「Amazon Hub」の解説は、「Amazonロッカー」の解説の一部です。
「Amazon Hub」を含む「Amazonロッカー」の記事については、「Amazonロッカー」の概要を参照ください。

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