AOE軽歩兵師団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 04:34 UTC 版)
1983年、アメリカ陸軍参謀総長に就任したJ.A.ウィッカム大将は、軽装備で戦略機動性に優れたAOE軽歩兵師団(Army of Excellence)の編成を命令した。これは、新冷戦の時代に、世界各地で発生する紛争に対する初動部隊としてTRADOC(Training and Doctrine Command)が創案したものであったが、1980年代初頭に発表された86年型師団編制に見られるような、ベトナム撤退以後続いてきた重装備化の流れに正面から逆らうような、徹底的に軽量化された部隊であった。 AOE軽歩兵師団は約10,800名、3個旅団司令部と9個歩兵大隊を基幹として編成されていた。機甲火力はもたず、砲兵火力も、軽量だが短射程のM102 105mm榴弾砲のみとされていた。このように軽装備としたことにより、AOE軽歩兵師団は、C-141輸送機わずか550ソーティで空輸可能とされた。 AOE軽歩兵師団の発想は、現在の歩兵旅団戦闘団に引き継がれている。
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