AMX ELCとは? わかりやすく解説

ELC計画

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 02:16 UTC 版)

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AMX ELC Bis
種類 軽戦車
原開発国 フランス
開発史
製造業者 GIAT
製造数 10台[1]
諸元 ([2])
重量 6.7 t
全長 4.97 m
全幅 2.24 m
全高 1.58 m
要員数 2

主兵装 1 X 90 mm D915 カノン砲
36発装填
速度 80 km/h
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ELC計画フランス語: Engin léger de combat[3]英語: ELC Project) は1955年にフランス国防省によって立ち上げられた軽戦車試作計画である。このELC計画の目的は、航空機での輸送により速やかに展開が可能な重武装かつ軽装甲の空挺戦車を開発することにあった[4]

AMX ELC

AMX ELCの試作車両はGIATインダストリーズによって、AMX(イシー=レ=ムリノー工廠)のブランド名を使用して開発された。しかしながら、この車両は大量生産されず、制式配備は行われなかった[5]

車重は6トンで、操縦手と砲手は90 mm D. 915 砲が設置された砲塔の両側に乗車する。この車両はとても軽量であることに加え全高もとても低く(AMX-13より50 cm程低い)、操縦手はリクライニング姿勢を用い、砲手は半身を戦車車台部に潜り込ませる必要がある為、砲塔の動きに制限がかかることとなった。この為、静止時の砲塔は360度回転することが可能であったが、車体運動時には従来の突撃砲のように制限された。

AMX ELCには、SOFAM 8 Gxbエンジンが搭載されていた。オチキス社の計画により制作された車台で、いくつかのモデルの砲塔 (AMX ELC Bis) の試験が行われた[6]。この車両は駆動用懸架装置に、4つの転輪と2つのトップローラーをそれぞれ両側に備えていた[7]。新型の車台は1957年より開発が始まり、1961年に ELC Bis と呼ばれる5つの転輪を持つ新型試作車両が完成した。この試作車両はソミュール戦車博物館[8]において保管されている[6]

ELC EVEN

ELC EVEN
開発史
製造業者 Ets Brunon-Valette
派生型 30/90/120/SS.11
諸元
重量 7.4 t
全長 5.3 m
全幅 2.15 m
全高 1.8 m
要員数 2
テンプレートを表示

ELC EVENはEts Brunon-Valette によって開発されたバージョンで、AMXの主導で開発されたAMX ELCとは大きく二つの点で異なる[9]

一つは操縦手が砲塔ではなく車体に位置すること、もう一つはAMX-13EBR偵察装甲車と同様の揺動砲塔を搭載している事である。

ELC EVENは武装の異なるいくつかのバージョンが試作された。これらの一部もソミュール戦車博物館に残されている。

ELC EVEN 30

ELC EVEN 30は、揺動砲塔の両サイドに、2門のイスパノ・スイザ HS825 30 mm オートカノン砲(発射速度 1,000 発/分、砲口初速 1,050 m/s)が、その内側に2挺の同軸7.5 mm AA-52機関銃が、装備されていた。

ELC EVEN 90

ELC EVEN 90は揺動砲塔の右寄りに90 mm Mecar低圧滑腔砲を1門搭載し、砲塔左側には1挺の同軸7.5 mm AA-52機関銃が設置され、砲手用のハッチが砲塔上部に位置していた。

ELC EVEN 120

ELC EVEN 120は、揺動砲塔の両側に2門ずつ設置された4門の120 mm無反動砲と、2挺の同軸7.5 mm AA-52機関銃で武装されていた[9]

ELC EVEN missiles

ELC EVENの車体に搭載された台座型砲塔(揺動式ではない)にSS-11対戦車ミサイルを搭載した対戦車車両である。2基の発射台が車体右側に位置し、1基は左側に位置する。垂直発射台の前面には防弾ガラス製の観察窓が装備されている。

登場作品

ゲーム

World of Tanks』『World of Tanks Blitz
フランス軽戦車としてAMX ELC bisが登場。ELC EVEN 90が課金車両として販売。(ELC EVEN 90はWoTのみ)

脚注

  1. ^ ELC:SERIES OF LIGHT TANKS”. 2014年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年9月27日閲覧。
  2. ^ 1955 ELC AMX” (フランス語). Chars Francais. 2014年9月27日閲覧。
  3. ^ 軽戦闘車の意
  4. ^ Les ingénieurs militaires et l'émergence d'une nouvelle industrie française de l'armement: 1945-1960: actes de la journée d'études organisée le 20 mai 1999 par le Comité pour l'histoire de l'armement à l'École militaire, Paris.
  5. ^ ELC AMX - пара прототипов одного танка - Оружейная коллекция
  6. ^ a b 1955 ELC AMX - Chars Francais
  7. ^ ELC-AMX
  8. ^ Musée des Blindés, 装甲車両博物館
  9. ^ a b ELC Part I – Big guns on Small Tanks: ELC “Even” 4 x 120

関連項目


AMX ELC

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ELC計画」の記事における「AMX ELC」の解説

AMX ELCの試作車両はGIATインダストリーズによって、AMX(イシー=レ=ムリノー工廠)のブランド名使用して開発された。しかしながら、この車両大量生産されず、制式配備行われなかった。 車重は6トンで、操縦手砲手90 mm D. 915 砲が設置され砲塔両側乗車する。この車両はとても軽量であることに加え全高もとても低くAMX-13より50 cm程低い)、操縦手リクライニング姿勢用い砲手半身戦車車台部に潜り込ませる必要がある為、砲塔動き制限がかかることとなったこの為静止時の砲塔360度回転することが可能であったが、車体運動時には従来突撃砲のように制限された。 AMX ELCには、SOFAM 8 Gxbエンジン搭載されていた。オチキス社の計画により制作され車台で、いくつかのモデル砲塔 (AMX ELC Bis) の試験が行われた。この車両駆動懸架装置に、4つ転輪2つトップローラーそれぞれ両側備えていた。新型車台1957年より開発始まり1961年ELC Bis呼ばれる5つ転輪を持つ新型試作車両が完成した。この試作車両はソミュール戦車博物館において保管されている。

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