ALIS・ODIN
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 06:07 UTC 版)
「F-35 (戦闘機)」の記事における「ALIS・ODIN」の解説
当初、整備用の情報システムとしてALIS(英: Autonomic Logistics Information System:自動兵站情報システム)が使用されていた。ALISは端末を機体に接続することで故障個所やその対処方法を診断し、さらに交換部品の在庫状況も把握することで維持・補修の効率を向上させるシステムであるが、2015年には機体に問題ありと警報を発したケースの8割が誤警報だったという報告があり、2016年3月には国防総省運用試験・評価局(英語版)(DOT&E)から最新版のアップデートについて、十分な試験なしの適用は危険との報告も出されていた。米国フロリダ州にあるエグリン空軍基地の第33戦闘航空団の指揮官はALISシステムの一部であるTMS(トレーニング管理システム)より、旧式のノースロップ・グラマン社製GTIMS(トレーニング統合管理システム)のほうが効率的な管理・運用の手助けになると指摘しており、既にGTIMS(トレーニング統合管理システム)を使用中であると述べている(TMSは訓練スケジュールの管理を行い、訓練に必要な工数とコストを削減するため、米国の陸海空軍で幅広く使用中)。ただし、旧式のGTIMSとALIS間ではデータの同期が出来ないため、データの二重入力を行わなければならないという問題も発生している。 これらの要因により、ペンタゴンはALISの運用を停止、2020年度末までにODIN(英: Operational Data Integrated Network:運用情報統合ネットワーク)に切り替えると発表した。
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