68U型 (指揮艦型)
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「スヴェルドロフ級巡洋艦」の記事における「68U型 (指揮艦型)」の解説
1963年10月、セルゲイ・ゴルシコフ海軍総司令官は、本級のうち2隻を北方艦隊・太平洋艦隊用の指揮艦(嚮導艦)に改造するよう指令した。これに対応した68U号計画は、1965年7月に最終的な承認を受けた。この計画では、通信設備が大幅に増強されるとともに、3・4番砲塔が撤去され、かわって4K33 オサーM個艦防空ミサイル・システムと航空艤装(Ka-25哨戒ヘリコプター1機分のハンガーおよびヘリコプター甲板)が設けられることとなっていた。 改装対象としては「ジュダノフ」および「アドミラル・セニャーウィン」が選ばれた。1965年12月、まずセヴァストーポリで「ジュダノフ」が改修に入ったが、4番砲塔を撤去する段階になって、黒海艦隊司令部兵器局が「政府の命令なしでは承服できない」と強硬に反対し、武装警備員を艦の周囲に配置して抵抗したため、最終的に、4番砲塔を温存するかわりにハンガーは設けられず、ヘリコプターは露天係止で運用されることとなった。また同艦の改装途上で、68A型と同様にAK-230の装備が決定され、同艦ではAK-230×4基およびMR-104型GFCS×2基が搭載された。これを盛り込んだ計画名は68U2型と呼称された。一方、「アドミラル・セニャーウィン」は当初の計画通りの航空艤装とAK-230×8基およびMR-104型GFCS×4基が搭載され、こちらは68U1型と呼称された。
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