592系0番台
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/31 07:41 UTC 版)
「レンフェ592系気動車」の記事における「592系0番台」の解説
スペインの鉄道愛好者の間では、ドアの上の屋根に突出している冷房装置のカバーがラクダのこぶを連想することからcamelloの愛称で親しまれている。この車両はスペインの国鉄であるレンフェの委託を1978年に受けて、Macosa社とAteinsa社で製作が行われた。動力装置はドイツのMANが担当した。1編成は3両であり、2両の動力車と1両の中間付随車から構成される。1981年から1984年にかけて合計70編成が製造された。イタリア・FIATのエンジンと機械式変速機を採用した比較的近郊の短距離向けの姉妹車である593系気動車に対し、中長距離運用に投入されるこの592系はより高い信頼性と耐久性を保持していた。レンフェは592系の一部の運用範囲を近郊区間に移した。同時に、ムルシアとアリカンテに配置された車両は車体こそ原型を留めたが、座席には新たに破損・破壊行為防止構造が採りいれられた。この新たな内装は446系電車や447系電車に似たものとなった。残りの592系は引き続き気動車を用いる、中長距離の地域間運用に配置された。現在は半数が上下分離後のレンフェ・オペラドーラに所属し、地方や近郊列車に使われている。また、2010年からはポルトガル鉄道に数編成が売却され、中距離列車で運用されている。地域列車運用に投入されていた592系は、2000年に内装デザインのすべてと外観に対する大掛かりな車体更新を施行し、同時に変速機も最高速度140km/hを出せるように交換され、新しい番台区分である592系200番台が与えられた。
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