300SLクーペ / ロードスター (W198)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 02:02 UTC 版)
「メルセデス・ベンツ・300SL」の記事における「300SLクーペ / ロードスター (W198)」の解説
ガソリン直噴エンジンを搭載するロードバージョン。ボンネットとドア、トランクリッドを除いてスチール製ボディとなり、車両重量は大幅に増加した。フロントはフェイスリフトされ、ボディラインは抑揚のついたデザインとなり、ホイールハウス上のフィンと排熱用のエアベントが追加された。内装も顧客層にあわせて、高級感のある仕様に変更された。ロードスターにはオプションで着脱式のハードトップ・ルーフが用意されていた。 リアサスペンションはキャンバーの変化により突発的なアンダーステアを起こすことがあり、ロードスターモデルではスイングアクスルのピボット位置を下げ、マイルドな挙動を示すよう改良された。また、ロードスターでは燃料タンクが小型化され、トランクルームが拡大された。ホイールベースは変わらないが、全長はやや長くなっている。 クーペモデルとロードスターモデルとではフロントまわりのデザインが異なっており、クーペが丸形2灯式ヘッドランプなのに対しロードスターは異形縦型楕円2灯式ヘッドランプである。ただし、顧客の希望に応じて、ダイムラーベンツ本社が丸形と縦型のヘッドランプを取り替えた例も少なからずある。日本において石原裕次郎の愛車として知られる個体は、ロードスタータイプのヘッドランプの付いたクーペである。 また、オープンスポーツモデルの300SLSも少数存在する。
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