2021年カタールグランプリ (4輪)とは? わかりやすく解説

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2021年カタールグランプリ (4輪)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/12 08:48 UTC 版)

 2021年カタールグランプリ
レース詳細
日程 2021年シーズン第20戦
決勝開催日 11月21日
開催地 ロサイル・インターナショナル・サーキット
カタールアッ=ザアーイン
コース長 5.380km
レース距離 57周 (306.660km)
ポールポジション
ドライバー
タイム 1:20.827
ファステストラップ
ドライバー マックス・フェルスタッペン
タイム 1:23.196(57周目)
決勝順位
優勝
2位
3位

2021年カタールグランプリ: 2021 Qatar Grand Prix)は、2021年のF1世界選手権第20戦として、2021年11月21日ロサイル・インターナショナル・サーキットで開催された。

正式名称は「Formula 1 Ooredoo Qatar Grand Prix 2021[1]

背景

サンパウロGP後のチャンピオンシップ順位
ドライバーズタイトルは、サンパウロGPで優勝したハミルトンがフェルスタッペンとの差を14ポイントまで縮めている。コンストラクターズタイトルでは、メルセデスが1位と3位、レッドブルが2位と4位だったことから、メルセデスがリードを11ポイントに広げている[2]
チャンピオンシップの行方
ドライバーズタイトルに関しては、カタールGPの結果によって、以下の状況となる。
  • ハミルトンは、フェルスタッペンとの差が17ポイント以上になった場合、自力でのタイトル獲得の可能性が消滅する[注 1]
  • フェルスタッペンは、ハミルトンとの差が27ポイント以上の状況となった場合、第21戦サウジアラビアGPでの同タイトル決定の可能性が浮上することとなる[注 2]
タイヤ
本レースでピレリが持ち込むドライ用タイヤのコンパウンドはハード(白):C1、ミディアム(黄):C2、ソフト(赤):C3の固めの組み合わせ[3]
DRS:1箇所[4]
  • DRS:ターン16から200m先より(ターン16の手前120m)
※()内は検知ポイント
その他

エントリーリスト

レギュラーシートについては前戦サンパウロGPから変更なし。

フリー走行

FP1[9]
11月19日 13:30 AST(UTC+3)
トップはマックス・フェルスタッペン。初開催のコースだったため、コースの習熟に取り組むセッションとなった。車を大きく破損させるクラッシュはなかったが、縁石に乗り上げてフロアやウイングなどを損傷する車が見られた。
FP2[10]
11月19日 17:00 AST(UTC+3)
トップはバルテリ・ボッタス。予選や決勝と同時刻帯で行われたセッション。レッドブル勢はDRS稼働時にフラップがバタつくトラブルが発生していた。
FP3[11]
11月20日 14:00 AST(UTC+3)
トップはバルテリ・ボッタス。2番手にルイス・ハミルトンが続き、メルセデス勢が1-2とした。このセッションでもレッドブル勢のDRSに不具合が発生しており、メカニックが作業する場面が見られた。


予選

11月20日 17:00 AST(UTC+3)(文章の出典[12]

ポールはルイス・ハミルトンで全セクターで最速だった。2番手にはマックス・フェルスタッペンだったが+0.455秒という大差がついたほか、Q2ではセルジオ・ペレスが敗退するなどレッドブル勢にとって厳しい結果となった。予選後にフェルスタッペンとボッタスに対し、黄旗無視によるグリッド降格ペナルティの裁定が下った[13]

予選結果

順位 No. ドライバー コンストラクター Q1 Q2 Q3 Grid
1 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:21.901 1:21.682 1:20.827 1
2 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル-ホンダ 1:21.996 1:21.984 1:21.424 71
3 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:22.016 1:21.991 1:21.478 62
4 10 ピエール・ガスリー アルファタウリ-ホンダ 1:22.535 1:21.728 1:21.640 2
5 14 フェルナンド・アロンソ アルピーヌ-ルノー 1:22.422 1:21.894 1:21.670 3
6 4 ランド・ノリス マクラーレン-メルセデス 1:22.839 1:22.216 1:21.731 4
7 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:22.304 1:22.241 1:21.840 5
8 22 角田裕毅 アルファタウリ-ホンダ 1:22.458 1:22.058 1:21.881 8
9 31 エステバン・オコン アルピーヌ-ルノー 1:22.565 1:22.012 1:22.028 9
10 5 セバスチャン・ベッテル アストンマーティン-メルセデス 1:22.549 1:22.146 1:22.785 10
11 11 セルジオ・ペレス レッドブル-ホンダ 1:22.398 1:22.346 11
12 16 ランス・ストロール アストンマーティン-メルセデス 1:22.551 1:22.460 12
13 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:22.742 1:22.463 13
14 3 ダニエル・リカルド マクラーレン-メルセデス 1:22.688 1:22.597 14
15 63 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ-メルセデス 1:22.863 1:22.756 15
16 7 キミ・ライコネン アルファロメオ-フェラーリ 1:23.156 16
17 6 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ-メルセデス 1:23.213 17
18 99 アントニオ・ジョヴィナッツィ アルファロメオ-フェラーリ 1:23.262 18
19 47 ミック・シューマッハ ハース-フェラーリ 1:23.407 19
20 9 ニキータ・マゼピン ハース-フェラーリ 1:25.859 20
107% time: 1:27.634
ソース:[14][15]
追記
  • ^1 – フェルスタッペンはダブル・イエローフラッグを無視したとして5グリッド降格ペナルティ[13]
  • ^2 – ボッタスはシングルイエローフラッグを無視したとして3グリッド降格ペナルティ[13]

決勝

11月21日 17:00 AST(UTC+3)(文章の出典[16]

優勝はルイス・ハミルトンで今季7勝目。2番手には7位スタートだったマックス・フェルスタッペン、3番手にはフェルナンド・アロンソ。アロンソの表彰台登壇は2014年ハンガリーGP以来7年ぶりで復帰後初となった。

7番手スタートのフェルスタッペンはスタート直後に4番手まで浮上し、5周目には2番手となった。レース中盤からタイヤトラブルが相次ぎ、ボッタスは左フロントのパンクによりコースオフ、レースへ復帰したものの48周目にリタイア。ウィリアムズ勢2台にも同様のトラブルが相次ぎ、ニコラス・ラティフィはピットへ戻れずリタイア。この車両回収のために残り3周でVSCが導入された。フェルスタッペンは再びソフトタイヤへ履き替え、VSC解除後にファステストラップを記録しボーナスポイントを獲得した。

レース結果

順位 No. ドライバー コンストラクター 周回数 タイム/リタイア原因 Grid Pts.
1 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 57 1:24:28.471 1 25
2 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル-ホンダ 57 +25.743 7 19FL
3 14 フェルナンド・アロンソ アルピーヌ-ルノー 57 +59.457 3 15
4 11 セルジオ・ペレス レッドブル-ホンダ 57 +62.306 11 12
5 31 エステバン・オコン アルピーヌ-ルノー 57 +80.570 9 10
6 18 ランス・ストロール アストンマーティン-メルセデス 57 +81.274 12 8
7 55 カルロス・サインツ フェラーリ 57 +81.911 5 6
8 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 57 +83.126 13 4
9 4 ランド・ノリス マクラーレン-メルセデス 56 +1 Lap 4 2
10 5 セバスチャン・ベッテル アストンマーティン-メルセデス 56 +1 Lap 10 1
11 10 ピエール・ガスリー アルファタウリ-ホンダ 56 +1 Lap 2
12 3 ダニエル・リカルド マクラーレン-メルセデス 56 +1 Lap 14
13 22 角田裕毅 アルファタウリ-ホンダ 56 +1 Lap 8
14 7 キミ・ライコネン アルファロメオ-フェラーリ 56 +1 Lap 16
15 99 アントニオ・ジョヴィナッツィ アルファロメオ-フェラーリ 56 +1 Lap 18
16 47 ミック・シューマッハ ハース-フェラーリ 56 +1 Lap 19
17 63 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ-メルセデス 55 +2 Laps 15
18 9 ニキータ・マゼピン ハース-フェラーリ 55 +2 Laps 20
Ret 6 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ-メルセデス 50 パンク 17
Ret 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 48 パンク/マシンダメージ 6
ソース:[17][18][19]

追記

  • ^FL - ファステストラップの1点を含む

第20戦終了時点のランキング

  • :いずれもトップ5まで掲載。
  • :ファストテストラップアワードは同数の場合、カウントバック方式がとられている。

脚注

注釈

  1. ^ 残り2戦をフルポイント(26P)を獲得してもフェルスタッペンの成績次第となる。
  2. ^ 第21戦終了時にハミルトンがフルポイント(26P)の差以内にできなければ、自動的にフェルスタッペンの戴冠となる。

出典

  1. ^ Qatar Grand Prix 2021 - F1 Race”. The Official F1 Website. 2020年11月15日閲覧。
  2. ^ F1サンパウロGP決勝後ポイントランキング:フェルスタッペン、手痛い14点リード…アルファタウリ対アルピーヌは再び同点”. Formula1-Data (2021年11月15日). 2021年11月15日閲覧。
  3. ^ 初開催F1カタールGP!コース解説を通して勝敗の鍵を探る…レッドブル対メルセデス、どっちが有利?”. Formula1-Data (2021年11月18日). 2021年11月19日閲覧。
  4. ^ 2021 Qatar Grand Prix - Circuit Map.pdf” (英語). FIA.com. 2021年11月18日閲覧。
  5. ^ アルファロメオF1、2022年シーズンはジョビナッツィに代わって周冠宇を起用。史上初の中国人F1ドライバーが誕生へ”. auto sport Web (2021年11月16日). 2021年11月16日閲覧。
  6. ^ 『F1速報 2021年9月16日号 2021年 第12戦 ベルギーGP号』株式会社三栄、2021年9月2日、73頁。 
  7. ^ フェラーリ、『ミッション・ウィノウ』ロゴをEU圏のレースで使用せずも、フィリップ・モリスとは関係良好?”. jp motorsport.com (2021年6月24日). 2021年10月22日閲覧。
  8. ^ 2021 Qatar Grand Prix - Entry List.pdf” (英語). FIA.com. 2021年11月19日閲覧。
  9. ^ ホンダ、初開催ロサイルで1-2発進…角田裕毅も5番手!縁石でダメージ多発 / F1カタールGP《FP1》結果とダイジェスト”. Formula1-Data (2021年11月19日). 2021年12月2日閲覧。
  10. ^ ボッタスが最速!ガスリーがフェルスタッペン抑え2番手、角田裕毅も再び好タイム / F1カタールGP《FP2》結果とダイジェスト”. Formula1-Data (2021年11月19日). 2021年12月2日閲覧。
  11. ^ ホンダ勢、3-5占拠もメルセデスと大差…赤旗マゼピンは2セッション喪失 / F1カタールGP《FP3》結果とダイジェスト”. Formula1-Data (2021年11月20日). 2021年12月2日閲覧。
  12. ^ ハミルトン初代PP!フェルスタッペン窮地も「敵の直線速度は低下気味」とレッドブル / F1カタールGP《予選》結果とダイジェスト”. Formula1-Data (2021年11月21日). 2021年12月2日閲覧。
  13. ^ a b c F1カタールGP速報:フェルスタッペンに5グリッド降格処分!ボッタスとサインツは…”. jp motorsport.com (2021年11月21日). 2021年12月1日閲覧。
  14. ^ FORMULA 1 OOREDOO QATAR GRAND PRIX 2021 - QUALIFYING”. Formula 1 (2021年11月20日). 2021年12月1日閲覧。
  15. ^ FORMULA 1 OOREDOO QATAR GRAND PRIX 2021 - STARTING GRID”. Formula 1 (2021年12月1日). 2021年11月20日閲覧。
  16. ^ アロンソ7年ぶり登壇「やっとだ!」フェルスタッペン、ハミルトン逆転ならずも2位確保 / F1カタールGP《決勝》結果とダイジェスト”. Formula1-Data (2021年11月22日). 2021年12月2日閲覧。
  17. ^ FORMULA 1 OOREDOO QATAR GRAND PRIX 2021 - RACE RESULT”. Formula 1 (2021年11月21日). 2021年12月1日閲覧。
  18. ^ FORMULA 1 OOREDOO QATAR GRAND PRIX 2021 - FASTEST LAPS”. Formula 1 (2021年11月21日). 2021年12月1日閲覧。
  19. ^ 『F1速報2021年総集編』株式会社三栄、2021年12月28日、190頁。 
  20. ^ a b Formula One 2021 Qatar Grand Prix Standings”. motorsportSTATS (2021年11月21日). 2021年12月1日閲覧。
  21. ^ 2021 DHL FASTEST LAP AWARD”. Formula 1 (2021年11月21日). 2021年12月1日閲覧。
前戦
2021年サンパウログランプリ
FIA F1世界選手権
2021年シーズン
次戦
2021年サウジアラビアグランプリ
カタールグランプリ 次回開催
2023年カタールグランプリ



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