2017年:『ナチュラルウーマン』でのブレイクスルー
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「ダニエラ・ベガ」の記事における「2017年:『ナチュラルウーマン』でのブレイクスルー」の解説
第67回ベルリン国際映画祭でお披露目された、セバスティアン・レリオ監督の『ナチュラルウーマン』(2017年)では、ベガの演技が多くの批評家に絶賛された。この作品では、ベガ演じるマリーナと、年上で将来も思い描く男性オルランド(演:フランシスコ・レジェス(英語版、スペイン語版))との物語が描かれる。オルランドが病で急死した後、マリーナは彼の家族や社会の冷たい目に直面し、自らが題名通りの「魅力的な女性」であることを示すため戦いを始める。『バラエティ』誌の批評家ガイ・ロッジは、ベガの演技について「ベガの力強く、表情豊かで、かすかに苦しみを匂わせる演技は、政治的な賞賛をも大きく越えた評価に値する。幾重にも重ねられた、感情的に多型な演技での妙技であり、これは正確な感受性を持った[レリオ]監督が育んだものだ。監督は、マリーナが行きたくないような場所へ押し込むこと無く、彼女の状況を全く率直に表現させた」と述べた。また、アカデミー賞候補作発表前には、彼女の名前が主演女優賞候補として強く推されるほどだった。前哨戦となるパームスプリングス国際映画祭では、外国語映画部門主演女優賞を獲得した。ベガは2018年の第90回アカデミー賞でプレゼンターを務め、オスカー史上初めてプレゼンターを務めたトランスジェンダーとなった。また同じ年には、タイム誌において「世界で最も影響力のある100人」に選ばれた。
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