2010年の北朝鮮による砲撃
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「延坪島」の記事における「2010年の北朝鮮による砲撃」の解説
詳細は「延坪島砲撃事件」を参照 2010年11月23日午後、島の北方の対岸である北朝鮮領内の「茂島((무도):ムド)」及び「ケモ里(개머리)」海岸砲陣地より、北朝鮮軍が突如海岸砲、曲射砲約170~200発を発砲した。発射された砲弾は大延坪島の陸地及び周辺海域に着弾し、陸地には80発が着弾した。 現場の反撃措置により韓国軍は島内の陣地に展開させていたK9 155mm自走榴弾砲で応射し、80発以上を発射、砲撃戦となった。この砲撃戦に対して韓国軍最高司令部は戦闘機を延坪島周辺空域に向け非常出撃させた。砲撃戦は14時35分より開始し、55分に一時的に中断。15分後の15時10分に再び北朝鮮側から砲撃が開始され、42分まで続いた。 この砲撃によって韓国軍兵士2人(陸軍・海兵隊各1名)が戦死し、4人が負傷。自走砲2両が損傷を受けた他、兵舎や陣地、通信設備等の軍施設に損害が生じた。また、島内の民間地区にも多数が着弾し、民家に損壊と火災を生じさせ、大きな被害を出した他、山間部では着弾により山火事が発生し、広い範囲にわたり山林が焼失した。民間人は2人が死亡、数十人が負傷した。 北朝鮮側の実質的被害は今のところ不明である。
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