2009年のガディマイ祭り
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「ガディマイ祭り」の記事における「2009年のガディマイ祭り」の解説
祭りには毎回、インドやネパールから何百万人もの信者が巡礼者となり生贄を連れて訪れる。参加者は、ヒンドゥー教の女神ガディマイに動物を生け贄として捧げることで、邪悪なものを取り除き、繁栄をもたらすことができると信じている。 祭りは2009年11月の第1週に始まり、12月の第1週まで続いた(Makar Sankrantiまで)。生け贄となった動物は、白いネズミ、ハト、雄鶏、アヒル、豚、雄の水牛など。初日だけで2万頭以上の水牛が犠牲になり、祭り期間中に殺された動物の総数は、25万頭以上にのぼると言われている。 儀式が行われたのは寺院の近くにあるサッカー場ほどの屠殺場で、檻の中では殺処理係約200人の男たちによって生きたまま首を切られたり斬首されたりといった儀式的な殺戮が行われた。 インド・ビハール州議会議員のサロジ・ヤダブ(英語版)によると、屠殺された動物は信者が自分の村に持ち帰り、宴会で食べるという。「その肉は祝福されたものとみなされ、それを食べることで邪悪なものから身を守ることができると信じられています」。また食した以外の肉や皮などは、インドやネパールの企業に売却されている。 ガディマイ寺院の近くの町や首都カトマンズでは、動物愛護団体による大規模なデモが行われた。アニマルズ・ネパール・グループのプラマダ・シャーは、「今年は動物の生け贄を止めることができませんでしたが、この祭りでの殺戮を止めるためのキャンペーンを続けていきます」と語った。
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