2007年以降のデザイン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/24 13:32 UTC 版)
「ユーロ硬貨」の記事における「2007年以降のデザイン」の解説
2004年の欧州連合の拡大を反映して、2007年にユーロ硬貨のデザインが刷新された。新しいデザインには12個の星などの要素が残されているが、従来の15か国の地図が国境線のないヨーロッパ大陸に替えられている。海にあたる部分には縦に線が走っている。 硬貨の地図に描かれるために、キプロス島が実際の位置よりも数百キロメートル北東に移されている。1ユーロ硬貨と2ユーロ硬貨ではギリシャ本土の真東に、10, 20, 50セント硬貨ではクレタ島の真下に描かれている。欧州委員会の原案ではトルコもこの地図に描かれていたが、これについては欧州連合理事会が認めなかった。トルコを含めないことについては、トルコの欧州連合加盟に対する欧州連合理事会の消極的な態度を示すものとされている。 2006年にフィンランド造幣会社が造幣したスロベニアの硬貨がこのデザインを持つ最初の硬貨であった。この硬貨は2007年に流通を開始し、2008年以降は従来のユーロ硬貨発行国もデザインを変更することが義務付けられた。1, 2, 5セント硬貨にはデザイン変更が加えられず、これについて欧州委員会は、既存のデザインが以前の15か国を強調するものではあったが、そもそもこの地図は世界におけるヨーロッパの位置を示すものであるとして変更する必要はないとした。
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