1998-2000年
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 04:47 UTC 版)
「ブラウザ戦争」の記事における「1998-2000年」の解説
Windows 98(正確にはWindows 95の最終バージョン)からはInternet ExplorerがWindowsにOSの一つの機能として搭載されるようになったこともあり、市場におけるWindowsの圧倒的シェアを背景にブラウザのシェア争い自体が意味を持たないものとなってしまっていった。 また、当時はHTMLの手書きにより制作されたサイトが多かったが、そのようなHTMLの中には正しく記述されていないものも少なくなかった。Netscape NavigatorはそのようなHTMLの表示の補正を積極的に行わなかったが、それに対してIEは積極的に補正を行った。同時に、CSSの処理もNNは対応が遅れていた。結果として、NNではレイアウトがずれているがIEではまともに表示できている、というページが多く出現することとなり、NN離れを加速する一因となった。 また、JavaScriptについてもアクセスAPIとしてNNが採用したレイヤーは非常に使い勝手が悪く、IEのアクセスAPIであるDOMと比較して完全に劣っていた。この2種類のアクセスAPIはまったく互換性がなかったため、コストの問題からどちらかしか対応できない場合に、より優れた仕様であるIEのDOMを制作者が採用するようになった。 そのような理由により2000~2004年にはIEが市場シェアのほぼすべてを獲得して第一次ブラウザ戦争は終結とされる。米国では独占禁止法違反による裁判が行われたが、裁判がNNやその他のブラウザのシェア回復に寄与することはなかった。
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