1994年: 動的スケーラブルアーキテクチャ
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「Informix」の記事における「1994年: 動的スケーラブルアーキテクチャ」の解説
オフィスソフトで失敗し、Informixは再度データベースサーバ市場に注力するようになった。1994年、シークエント・コンピュータとの協業でInformixはバージョン6.00データベースサーバをリリースした。その目玉となった機能が動的スケーラブルアーキテクチャ (DSA) である。 DSAは製品のエンジン中核部を大幅に刷新し、垂直および水平の並行性をサポートするもので、シークエントが得意とした対称型マルチプロセッシング向きのマルチスレッド型コアを採用していた。この動きにサン・マイクロシステムズやヒューレット・パッカードも追随した。これにより業界でもトップレベルのスケーラビリティを備え、OLTPにもデータウェアハウスにも対応可能となった。 現在はInformix Dynamic Server (IDS) として知られるこの製品は 1994年にバージョン7がリリースされた。当時、ちょうどUNIXでは対称型マルチプロセッシングが一般化しつつあった。バージョン7は当時の競合他社製品より進んでおり、性能ベンチマークでも常に勝っていた。その結果、Informixは1997年までにサイベースを押しのけ、業界2位となったのである。 バージョン7の成功により、Informixは中核部分の設計を2段階とし、従来からの延長をXMP (eXtended Multi Processing)、より大型のシステム向けをXPS (eXtended Parallel Server) として、バージョン8をリリースした。XPSはデータウェアハウスやクラスター上のデータベースを指向している。
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