1970年:恣意的な用法のはじまり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/24 21:34 UTC 版)
「メタル・ウムラウト」の記事における「1970年:恣意的な用法のはじまり」の解説
初めての合理性のないウムラウトの用例は1970年とされており、ブルー・オイスター・カルトあるいはブラック・サバスの作品がそれにあたるといわれる。ブルー・オイスター・カルトの公式サイトによればバンド名 Blue Öyster Cult のウムラウト記号はギタリスト・キーボーディストのアラン・レイニア (Allen Lanier) の発案であり、一方ロック評論家のリチャード・メルツァー (Richard Meltzer) は自分が提案した言葉であると主張している。メルツァーはプロデューサー兼マネージャーのサンディ・パールマン (Sandy Pearlman) がバンド名の候補を挙げたときに「O の上にウムラウトを付けるのはどうだ ?」と提案したが、その理由は「メタルはワグネリアンっぽいところが無きにしも非ずだから」からだった。同じ年に、ブラック・サバスの7インチシングル盤『パラノイド』 Paranoid のレコードジャケット(B面が「ラット・サラダ」で写真ヴァージョンのもの)において、タイトルが i の上に件の記号を付した Paranoïd と表記されており、これもミュージシャンによる恣意的なウムラウト使用の極めて初期の例である(これは仮にフランス語風に綴ったとすれば概ね正しい。但し正規のフランス語で「パラノイド」と発音させるにはParanoïdeと綴る。その場合、i の上の2点記号はウムラウトではなくトレマである)。
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