1960年代~ベロセットの終焉
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「ベロセット」の記事における「1960年代~ベロセットの終焉」の解説
1960年、ベロセットは250cc水平対向二気筒という非常に珍しい形式の2ストロークエンジンを持つスクーター『Viceroy』を発表した。このスクーターのユニークなところはエンジン形式だけではなく、エンジンを前方に、ガソリンタンクをレッグシールド下部に配置したレイアウトにもある。エンジン自身は極めてコンパクトで、フライホイールから伸びたドライブシャフトを経由した動力は後輪部でクラッチと駆動系に伝えられていた。12ボルトのセル・スターター、低重心の車体、速度65mph(105km/h)を誇る15bhpのエンジン、操作性の良さなど、『Viceroy』は一流の性能を誇った。だが市場の好みはスクーターから離れつつあり、高い性能の割には『Viceroy』は売れなかった。 1960年代終盤にはベロスは経営危機に陥っていた。1968年には『Viper』や『Vogue』の生産は中止され、『Scrambler』と『Endurance』は1969年に、『Thruxton』は1970年に同じ運命を辿った。1971年2月、ベロセットはその歴史を閉じた。
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