1960〜1970年代
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1960年(昭和35年)6月に、富田正文・土橋俊一編纂の『福澤諭吉全集〈第10巻〉』(岩波書店)に「脱亜論」が収録された。 同1960年(昭和35年)6月に地理学者飯塚浩二が論文「アジアと日本」で言及した。 1961年(昭和36年)6月に発行された、政治学者の岡義武による「国民的独立と国家理性」、および中国文学者の竹内好による「日本とアジア」の中に発見された。竹内は1963年(昭和38年)8月に刊行された現代日本思想大系第9巻『アジア主義』(筑摩書房)の解説「アジア主義の展望」において「脱亜論」の全文を引用している。 1967年(昭和42年)4月に、西洋思想史研究者河野健二の『福沢諭吉』が、同1967年(昭和42年)12月に鹿野政直『福沢諭吉』が発行された。両書は「脱亜論」へのコメントを含む新書版であったため、以来、「脱亜論」は日本帝国主義の理論として有名になった。 1970年代には同様の、「脱亜論」をアジア侵略の礎とする論説が多く発行された。
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