M59 155mmカノン砲とは? わかりやすく解説

M59 155mmカノン砲

(155mm加農砲M2 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/14 08:27 UTC 版)

メリーランド州アバディーンアメリカ陸軍兵器博物館に展示されているM1"ロング・トム"155mmカノン砲

M59 155mmカノン砲(M59 155ミリカノンほう)もしくは、(M1/M2/M2A2) 155mmカノン砲は、アメリカ陸軍の使用していたカノン砲ロング・トムという愛称がある[1]

概要

第一次世界大戦の際にアメリカ軍が採用したフランスGPF 155mmカノン砲の後継として設計され、第二次世界大戦では陸軍海兵隊の双方が長距離砲撃に運用した。

沖縄戦の際には、24門(2個砲兵大隊)のM2ロング・トムが神山島に揚陸配備されて沖縄本島への砲撃を行った他、朝鮮戦争でも使用された。

陸上自衛隊での運用

陸上自衛隊では米軍供与品を、155mm加農砲M2[1]として野戦特科部隊が保有しており、長きに渡って陸上自衛隊保有火砲で最長射程を誇っていた。

装備部隊

  • 特科教導隊
    • 第5射撃中隊

諸元

グアムで演習中の海兵隊のM59
  • 口径:155mm
  • 重量:13,500kg
  • 全長:10,300mm
  • 持続発射速度:40発/時
  • 最大発射速度:1.5発/分
  • 最大射程:23,500m(榴弾
  • 操作人員:19名

登場作品

映画

地球防衛軍
陸上防衛隊のカノン砲として登場[1]。2門が、第一次ミステリアンドーム攻撃時に投入されて砲撃を行い、ドームに多数の命中弾を与える。しかし効果はなく、逆にミステリアンドームから怪光線による反撃を受けたことで溶かされてしまう。
登場するのはミニチュアのみで、輸送シーンでは実物の203mmりゅう弾砲M2が、一部の発砲シーンでは105mmりゅう弾砲M2A1が、陸上自衛隊の協力で撮影に使用されている。
ミニチュアは金属製で、発火時に砲身が後退するギミックを備えていた[1]。このミニチュアは、1990年代時点で東宝の倉庫に保管されているのが確認されていた[1]

ゲーム

『千年帝国の興亡』
アメリカの野砲として登場。
R.U.S.E.
アメリカの榴弾砲として登場。

脚注

  1. ^ a b c d e 超最新ゴジラ大図鑑 1992, pp. 166–167, 「陸上兵器」

参考文献

関連項目





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