ミュールホーファー:2台のピアノと打楽器のための キューバ・モザイク
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ミュールホーファー:2台のピアノと打楽器のための キューバ・モザイク | Mosaicos Cubanos for 2 Pianos and Percussion |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例![]() |
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1 | 夢 Sueños | No Data | No Image |
2 | 黒人の男の子 Negrito | No Data | No Image |
3 | 郷愁 Nostalgia | No Data | No Image |
作品解説
※以下は作曲者自身による解説です。
私は1983年に初めてキューバを訪れ、あっという間にその音楽や打楽器に魅せられました。以来、10回ほどこの国に足を運び、まるで不治のウィルスに感染したようにキューバ音楽の虜になったのです!!キューバの音楽を学び、友と出会い、ついにはCDを録音するに至りましたが、この経験を通してこの国の人々やその暮らし、国の状況に対して様々な感情を抱きました。
「キューバ・モザイク」はキューバの生活の中から小さなモザイク石を3つだけ集め、私の感じるままに音にした作品です。
1.Suenos (夢)
年老いた男性がバルコニーのロッキングチェアに座り、物憂げに人生を振り返っている様子を思い浮かべて下さい。叶った夢や叶わなかった夢、実った恋や実らなかった恋…そんな思い出に思いを馳せているのです。
2.Negrito(黒人の男の子)
キューバはとても蒸し暑い国。そのため、そこでの暮らしは消極性や、ある種の苦痛を伴います。
砂利道で拾い集めた石で遊ぶ小さな男の子。着古した短パンをはいたこの黒人の男の子にとって「時間」という言葉はまだ意味をなさず、ひたすら石遊びに夢中になっているのです・・・
3.Nostalgia(郷愁)
キューバには植民地時代の建物(スペインの文化遺産)が多く残っており、私はそのような建物が大好きです。着飾った裕福な家の人達が、馬車の上で日傘をさして街を行き交う…そんな当時の光景を思い浮かべて曲にしました。
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